《子育てを完璧にとは思わない》母となった井上晴美が3児の声をまずは受け入れる「間違う大切さ」 熊本地震でSNSバッシングも経験
「私としては芸能界はオススメしない」
読書は反抗期への対処法など、子育てについて考えるヒントもくれた。井上さんの子育ては独特だ。たとえば、家にはテレビがない。子どもたちが幼い頃は、ひとつの携帯電話を一緒に使い、友人とのラインのやりとりなどを家族全員で共有していた。子どもが「学校に行きたくない」と言ったときは、「わかった」と言って休ませ、登校を無理強いすることはなかった。 「みんなと同じことをしなくてはいけない、とは私は考えていないので。私自身、『なんで行かなくちゃいけないのかな』と疑問に思ってサボったりしたこともあるので、行きたくなくなる気持ちはわかるし(笑)。ただ、子どもが学校を休んで好き勝手にやらせるわけではなくて、『学校に行かなかったら、どうなるかわかる?』って子どもと一緒に考えます。そうすると、子どもたちは自主的に学校に行くようになりましたね」 科目の勉強についても同じ。古文や数学を「勉強したくない」「大人になっても役に立つと思えない」という子どもたちと、一緒に考え、話し合ってきた。 「正解はわからない。でも、子育てを完璧にしようとは思っていないんです。大人も完璧じゃないので、失敗してもいい。子どもたちが失敗するのは当たり前。だから、ビクビクしないでまずやってみる。それで間違えることもある。でも、間違えてみないと、間違えだったかどうかもわからないと思うんです。正解がひとつじゃない、というパターンもありますよね。間違えて、失敗しながら学べばいい。失敗しちゃいけない、と思ったら息苦しくなっちゃいます」
大切なのは、「自分はどうしたいか」をよく考え行動できること。子どもたちにはそんな大人になってほしい、と井上さんは考える。 「グローバルな時代に生きるには必要かな、と思っているので。たとえば、娘は今、芸能界に興味を持ち始めているんですけど、『本当にやりたいの?』とよく考えるように促しています。私としてはオススメしない(笑)。だって、プライバシーがないから。 私がテレビに出たりすると、子どもたちは学校で『おまえのママ、○○してたな』って言われちゃうんです。『そんなふうに、あなたもいつも誰かに見られるようになるんだよ。それでもいいのかな』って問いかけています」 井上さんなりの子育てを、友人は「講演などで話してみたら」と勧めてくれるという。
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