先生だって人間です! 保育園や幼稚園で「先生に嫌われる保護者」の振る舞い5つ
まだ小さい子どもが、親以外で「日中、一緒に長く過ごす大人」であることの多い、幼稚園や保育園の先生。だからこそ、「先生たちには、できればわが子をかわいがってもらいたい」と思うのが親心です。ところが、そうした願いを自ら阻んでしまうような態度を、保護者が知らず知らずのうちに取ってしまうことがあるかもしれません。 【画像】「えっ…そうだったの…?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)
子どもの前で「先生の悪口」を言うと…
先生という職業は「聖職」といわれています。「この子はかわいい」「この子はかわいくない」とえこひいきすることは、もってのほかです。 けれども、先生だって感情を持った人間です。あからさまな態度は示さなくても、心の中で思っていることはたくさんあるでしょう。その原因が親の態度だった場合、わが子のために少し改めた方がよいかもしれません。 子育て本著者・講演家である筆者が考える、「おすすめしない保護者の振る舞い」は次の5つです。 【連絡帳をスルーする】 形式はさまざまですが、子どもを預かる施設と保護者との間では「連絡帳」が交わされます。例えば子どもが3人いる場合、連絡帳も3人分となります。そして、連絡帳でのやりとりは毎日続きます。 仕事をしている保護者の場合、クタクタになって帰ってきて料理、洗濯、子どものお風呂…と一分一秒を惜しんで家事をしている合間は、連絡帳を見るのが精いっぱい。筆記用具を出してきて、3人分の返事を書く時間なんてありません。 一方、保育士や幼稚園の先生側に立ってみましょう。自分のクラスに20人の園児がいた場合、忙しい保育の合間の時間に、20人分の連絡帳を書いています。ところが、翌日戻ってきた連絡帳の保護者欄が真っ白だったら、がっくりしてしまいます。 たとえ保護者が先生の文章にちゃんと目を通していても、その証拠がなければ「連絡帳を開いて、見ていないんだな」と勘違いされるかもしれません。 保護者会の出欠に関する提出物も同様です。欠席する場合も、欠席欄に丸をつけて提出しましょう。未提出だと、園もまた保護者に連絡しなくてはならず、手間が増えてしまいます。 【連絡帳にびっしりと書く】 一方で、連絡帳の保護者欄の空白部分だけでは足りず、保護者側が用紙を追加して、びっしり書くケースもあります。 家での子どもの様子を知らせたくて長い文章を書くのは、よいことです。しかし、園の先生に「私も毎日これだけ書いているんだから、先生も返事は出来るだけ多く書いてほしい」と望んではいけません。 「たくさん書いてあれば、こちらもたくさん書いて返さなくてはならない」と思う先生もいますし、仕事とはいえ、それが大変な負担になっている先生もいます。たくさん書いたとしても、相手に同じことを求めないようにした方がよいかもしれませんね。 【子どもの前で、先生の悪口を言っている】 担任の先生に不満があっても、それを決して子どもの前で口にしてはなりません。「◯◯先生はピアノが下手ね。△△組の先生が担任だったらよかったわね」などと口に出してはいけません。どうしてかというと、子どもが先生のことを信頼できなくなるからです。 子どもにとって親の言葉は絶対的なものなので、子どもは親の言うことをうのみにします。そして子どもは正直ですから、うっかり「ママが、『隣のクラスの先生の方がピアノがうまい』って言ってたよ」と口に出してしまうかもしれません。そうなると、その子のことを「かわいい」と思えなくなるのが心理です。先生に対する不満があっても、それを子どもの前で言うのはやめましょう。