「二軍の帝王」から脱却できるか 細川成也に匹敵するDeNAの逸材に覚醒の予感が
DeNAの野球を変革する存在
打線は水ものだ。プロ野球OBの堀内恒夫氏はDeNAの課題について、昨年11月に週刊ベースボールのコラムで以下のように指摘していた。 「就任3年目を迎えた三浦大輔監督とDeNAの野球が『覚醒するのではないか?』と、俺は大いに期待していた。投手力と守りを重視する野球に加えて、ヒットエンドランとか、小技や足を絡めた作戦を実行するようになっていたからね。シーズンが開幕して5月ごろまでは快調な滑り出しを見せていた。ところが、ちょっと負けが込んできた6月ごろになると、また元の大味な野球へ戻ってしまった」 「三浦監督は自ら目指す野球を続ける信念がなかったのか。スランプを脱した打線に再び火がつくと、攻撃力に頼り切った昔からの『打てば勝つけれど、打てなければ負ける!』野球に逆戻りしてしまった。『伝統的回帰現象!』とでもいうのかね。とにかく、来季からのDeNAは『調子の悪いときにも勝てる野球!』を目指さなくてはいけない。低きに流れることはもう御免だ」 蝦名はDeNAの野球を変革する核弾頭になれるか。今後もダイヤモンドを疾走する活躍に期待したい。 写真=BBM
週刊ベースボール