【全日本】安齊勇馬&ライジングHAYATOがアジアタッグV2「ちょうど1年前の雰囲気、覚えてますか?」
全日本プロレスの安齊勇馬(25)が、王者での越年を決めた。 年内最終戦となる31日の東京・国立代々木競技場第二体育館大会でアジアタッグ王者の安齊、ライジングHAYATO(25)組は、V2戦で宮原健斗(35)、井上凌(22)組と対戦。 井上の右脚攻めに苦しんだ安齊だったが、迎えた20分過ぎだ。HAYATOのスワンダイブ式ミサイルキックのアシストを得た安齊が、井上にジャーマンを発射。さらに得意のジャンピングニーで追い込む。粘る挑戦者に会場は大「井上」コールとなったが、容赦しなかった。最後は必殺のギムレット(変型ボム)で激闘に終止符を打った。 「ちょうど1年前の雰囲気、覚えてますか? 今のこの最高の全日本プロレス、誰が想像できましたか? 2025年もどうなるかわからない。ただ1個だけわかっていることは、もっともっと、めちゃくちゃ面白くなります」 安齊にとって、2024年は大きな飛躍を遂げた1年となった。24歳10か月だった3月に外敵王者として猛威を振るった中嶋勝彦を破り、デビュー1年半で3冠ヘビー級王座を初戴冠。同王座の最年少戴冠記録を樹立した。 だが一方的に中嶋に攻められながらの逆転劇にはファンからも否定的な声が上がり、安齊も悩み続けた。それでも宮原健斗、鈴木秀樹、諏訪魔、本田竜輝、斉藤レイとの防衛戦を通じて周囲の評価を変えた。 その活躍に刺激を受けたかのように、5月に結成した新世代ユニット「エルピーダ」のHAYATO、本田、綾部蓮も躍進。安齊は「東京スポーツ新聞社制定2024プロレス大賞supported byにしたんクリニック」で殊勲賞を獲得した。 「2024年全力で突っ走って、2025年も緩めるつもりはないぞ」と誓った安齊が、さらなる進化を遂げる。
東スポWEB