伊達公子さんが2度目の現役引退で会見(全文1)痛みと闘う毎日だった
今月12日に2度目の現役生活を終えた女子テニス・伊達公子さんが、外国特派員協会で会見を行った。 ※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。
12日のJapan Women’s Openを最後に引退をブログで表明
伊達:皆さんこんにちは。伊達公子です。今日はこのような機会をいただきまして、皆さんと短い時間ではありますけれども時間を共有することを大変うれしく思っています。先日のJapan Women's Openを最後に引退をし、そこに至るまで引退表明をブログでして、そしてメディアの前で引退会見をして、そして引退試合ということの時間を過ごしてきました。私がテニスに出会ったのは6歳のときでした。テニスというスポーツをずっとやってきて、いつしかプロを目指して、プロになったのが高校を卒業してからでした。プロになってからは本当にテニスというスポーツの素晴らしさと同時にタフさというものも経験することができました。 第1キャリアのときというのは私自身、まだまだ20代前半から20代半ばまでだったので、自分自身でいろんな、さまざまなテニスの中で起きること、それをハンドリングするだけの器というのが自分自身にはなかったように思います。皆さんにまだ若いんじゃないかと言われながら26歳という年齢で第1キャリアを終えることになったのですが、そのときにはやはり自分自身テニスというスポーツが好きでいることも難しく、いつしかテニスが楽しくなく、勝ち続けることのプレッシャーということにも自分自身がメンタル的に限界を感じていて、引退をすることになってしまいました。 その時代から約12年のブランクを経て、1つのエキシビションをきっかけに私はセカンドキャリアをスタートすることになりました。スタートはしたものの、特に私はWTAのレベルで、そして世界で戦うことをイメージしてのカムバックではなかったんですけれども、30後半になり、もう一度いろんなことにチャレンジすることの楽しさというものを、それまでにもマラソンを通じてとか、ピラティスをする中で自分自身も感じていて、また新たにそのエキシビションを機に、もう一度テニスでチャレンジしてみようという気持ちでスタートしたところ、ランキングも少しずつ戻ってきて、気が付けばグランドスラムの予選にチャレンジできるランキングがあったことをきっかけにWTAの世界にもう一度戻ることになりました。