【毎日王冠】差す競馬で巻き返し期待、ローシャムパークが本命 穴はこの舞台でしぶとさ光るシルトホルン
穴馬は先行してしぶといシルトホルン
能力値上位以外では、このコースでたびたび奮闘を見せているシルトホルンを取り上げる。 デビュー3戦目の未勝利戦では、2番手追走から6馬身差圧勝。その後のひいらぎ賞でも逃げて2着に善戦するなど、前に行ってしぶとさを活かしてこその馬だ。 昨夏のラジオNIKKEI賞でも逃げたグラニットにプレッシャーをかけていく競馬で2着に善戦、重馬場で行われた昨秋のオクトーバーSでも逃げたヤマニンサルバムに2番手から食らいついて2着に善戦している。 3走前のメイSは3着。同レースでは9番枠から好スタートを決めて先手を主張し、楽にハナを取り切った。道中はスローペースを刻んで3角へ。3~4角でじわっとペースを引き上げ、3/4差で直線に向く。 直線序盤でもその差を維持し、ラスト2Fで追われるとややリードを広げて1馬身差。ラスト1Fでやや甘くなったところで、外からプレサージュリフトに差されてアタマ+クビ差の3着となった。 続くエプソムCでも2着。ここも10番枠から好スタートを決めて先頭に立ったが、外からセルバーグが競ってくると、同馬を行かせて2番手を追走。3~4角では馬場の悪化した内を避け、外目からじわっと差を詰めていく。 直線序盤でセルバーグに並びかけ、ラスト2Fでは抜け出して先頭に立ったが、外からレーベンスティールに迫られる。ラスト1Fで甘くなったが、3着争いをアタマ差で死守した。 緩みなく流れて差し馬が台頭する展開になった中、本馬は先行馬で唯一、掲示板入りを果たした。前走の関越Sは前々走からの疲れもあって13着と崩れたが、今回は巻き返しに期待したい。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ホウオウビスケッツの前走指数「-26」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも0.9秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値 =(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ