国産ロケット「イプシロンS」燃焼試験で異常発生 火災発生も
南日本放送
26日午前、種子島宇宙センターで行われていた国産ロケット「イプシロンSロケット」のエンジン燃焼試験で、火災が発生しました。JAXAが原因の究明を進めています。 JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、26日午前8時半、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで行われていた開発中の国産ロケット「イプシロンS」のエンジンの燃焼試験で、異常燃焼が発生し、爆発と火災が起きました。 試験はおよそ2分間エンジンを燃焼させる予定でしたが、開始から49秒後に、爆発音とともに破片が飛び散りました。けが人はいませんでした。 燃焼試験は去年7月に秋田県でも行われましたが、爆発を伴う火災が発生。実験場が破損したことから今回、種子島で再試験が行われていて、失敗は2回目です。 (JAXA 井元隆行プロジェクトマネージャ)「全力を尽くして原因究明をしてきたにも関わらず、またこのような事態になり、非常に残念で、期待に応えられず申し訳ない」 これまでに、モーターにかかる圧力が予測よりも高くなっていたことがわかっていて、JAXAが原因の究明を進めています。種子島の試験場は損壊していて、復旧までには少なくとも数か月はかかるということです。 小型の固体燃料ロケット「イプシロンS」は、JAXAが今年度内の打ち上げを目指して開発を進めてきましたが、「年度内は厳しい」としています。
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