クレベル戦にかける思いを明かした鈴木千裕

　大みそかの格闘技イベント「RIZIN．49」（さいたまスーパーアリーナ）の出場選手インタビューが29日に都内で行われ、クレベル・コイケ（35）を迎えてのV2戦に臨むRIZIフェザー級王者の鈴木千裕（25）が狂乱の勝利を約束した。 　2人は2023年6月、当時クレベルが保持していた同王座をかけて対戦。試合はクレベルが1ラウンド2分59秒で一本勝ちしたが、前日計量をクリアできなかったために記録はノーコンテストで王座はく奪。鈴木は同年11月のアゼルバイジャン大会で同王座を持っていたヴガール・ケラモフを破り、初戴冠を果たした。 　因縁の相手とのリマッチに向けて鈴木は「心境はいつも通りですね。特に変わりはないです。メインだろうが何だろうがやることは変わらないので…」と言いつつ隠し切れぬ殺気をほとばしらせる。そして「ノーコンテストであっても勝負では負けたので。本気でリベンジに燃えているんで。完全にぶっ倒す。それが一番のリベンジなんで。テーマ？　〝殺気狂った千裕〟を見せることですね」と不敵に話した。 　相手は柔術家とあって、自身が得意とするスタンドの攻防でなく、寝技に持ち込まれる可能性もある。だが「〝ディス・イズ・MMA〟っていうのを見せてやりますよ。どのシチュエーションでも対応するんで。僕の持っている強みを生かす戦いをします」と拳を握った。脅威の蹴り上げなど意外性も持ち味の王者はKOでリベンジを狙う。