4WDのパイオニアの意地の結晶! スバル「レオーネ3ドアクーペRX / II」とは
スバルが「4WDのパイオニア」と呼ばれる理由とは
スバルは独自の技術を磨くことで個性の差別化を図ってきました。その象徴が世界でも稀な水平対向エンジンであり、4WDシステムです。 【画像】スバル「レオーネ3ドアクーペRX/II」の画像を見る(20枚)
特に、それまで足元の悪い泥濘地を踏破するためのジープやトラックのみに採用されてきた4WDシステムを、自家用車にも展開してきたことは有名です。いつしかスバルは、「4WDのパイオニア」と呼ばれるようになりましたね。 ただ、早くから4WDシステムをオンロードモデルに採用してきたにも関わらず、それは手動で2WDと4WDを切り替えなければならないパートタイム式であり、特にマニュアルミッションとの適合が遅れていました。先陣を切ってフルタイム4WDシステムの投入することは叶わなかったのです。副変速機と組み合わせることで、2WDと4WDを手動で切り替えるシステムを生産し続けていたのです。 いまでこそ4WDは特殊な機構ではなく、ほとんどの乗用車に当たり前のような採用されています。オンロードをドライブしている限り、4WDなのか2WDなのか気づくことはありません。それほどに馴染んだのは、4輪に駆動トルクを伝達するためのセンターデフが様々な技術革新によって進化したからでしょう。
ドイツのアウディも4WDシステムを早くから商品化したメーカーです。「クワトロ」の名称で、マニュアルミッションとフルタイム4WDを組み合わせることに成功しています。となれば、それに追従するのは4WDに一家言あるスバルのはずですが、国内初のマニュアルミッションモデルにフルタイム4WDを組み合わせたのはマツダだったのです。 スバルがマニュアルミッションとフルタイム4WDの合体に成功したのは1986年、この「スバル・レオーネ3ドアクーペRX/II」でした。 という意味で、このスバル・レオーネ3ドアクーペRX/IIは、記念碑的であり希少価値の高いモデルということになりますね。
搭載するのはもちろん水平対向4気筒エンジンであり、排気量は1.8リッター。ターボチャージャーと組み合わせています。