箱根駅伝 駒大・藤田敦史監督、〝次の一手が打てるオーダー〟で王座奪還へ「先行されても追える展開に持っていけるだけの配置を」
来年1月2日、3日に行われる「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝、来年1月2、3日=往路107.5キロ、復路109.6キロ)の記者会見とトークバトルが10日、東京都内で行われた。前回総合2位の駒大の藤田敦史監督は「次の一手が打てるオーダー」を掲げ、王座奪還を目指す。 前回は1~3区にエースを並べて先行逃げ切りを図ったが、3区で青学大と首位交代し、以降は突き放された。監督として初めて迎えた箱根について「篠原(倖太朗)、鈴木(芽吹)、佐藤圭汰と並べて負けるはずがないと並べたが、逆転をされたときにチームに動揺が走って追う力がなくなってしまった」と反省。今回の箱根は「往路で先行されても追える展開に持っていけるだけの選手の状態、配置を考えていきたい」と闘志を燃やす。 11月の全日本大学駅伝では99回箱根6区区間賞の伊藤蒼唯(3年)が3区で8人抜き、99回箱根5区区間4位の山川拓馬(3年)が8区区間賞と力をつけ、「山の経験者が平地を走っても戦えるだけの力をつけた。山の経験者をどう配置するのかいろいろなバリエーションがあるので、今年は読みづらいチームでもあるかな」と藤田監督。箱根に向けての合宿も順調に終えた。「30キロ走も2回やれたし、スピード練習も3回くらいやれて結構重めの練習を入れた。その中で、普段のリカバリーのジョグのボリュームをやれた。しっかりスタミナを取り戻す練習ができた」と手ごたえを得た。 前回王者のライバル、青学大も前回3区区間賞の太田蒼生(4年)や2区区間賞の黒田朝日(3年)、出雲と全日本で連続区間賞の鶴川正也(4年)など隙のないメンバーをエントリーした。「(青学大の)往路は強烈でしょうからそこに食らいつくことができるか。往路で勝つのが理想だが、勝てなくても2分以内でいきたい」と語った。