ブライトンのヒュルツェラー監督「ペップに勝利の秘訣を尋ねた」名将たちからもらったアドバイスとは?
ファビアン・ヒュルツェラー監督は、日本代表MF三笘薫も所属するブライトンの指揮官就任にあたって、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督やリヴァプールのユルゲン・クロップ前監督にアドバイスを求めたようだ。ドイツ紙『ビルト』のポッドキャストで明かしている。 現在31歳のヒュルツェラー監督は今夏にブライトン指揮官に就任し、プレミアリーグ史上最年少の記録を更新。チームは新体制の下でここまでリーグ戦で5勝4分け2敗の成績で6位につけるなど、周囲の期待に十分応えるパフォーマンスを見せている。 ブライトンは第11節でグアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティを2-1で撃破。ヒュルツェラー監督は「もちろんペップ相手の勝利は特別なことだ。彼はアイデアをもってフットボールに革命を起こし、唯一無二のことを成し遂げた存在なのだからね」と敵将へ敬意を払いながらも、「我々でも既成の体制に挑戦できることが示された。だが、何よりもスタッフや選手たちを誇りに思う」と強調した。 一方で、ヒュルツェラー監督はブライトンに渡る前にグアルディオラ監督に相談したことを告白。「私には『巨人の肩に乗れば、より遠くを見渡せる』というモットーがある。だからペップにプレミアリーグの試合に勝つための秘訣は何か尋ねたんだ」と明かし、「彼は、『相手の(攻守の)切り替えをコントロールしなければならない』と答えた。彼のもう一つのメッセージは『常に自分のプレーアイデアを進化させるべき』だった。ペップはこれに関して達人だ」と続けた。 ドイツ人の青年監督は昨限りでリヴァプールを去ったクロップ氏からもアドバイスをもらったようだ。「クラブと全従業員のためにアイデンティティを築くことにおいて、私はユルゲンが一番優れた監督だと考える。彼は一貫して行動し、厳しい決断も下したと教えてくれた。とても参考になった」と話している。 2009年から4年間バイエルン・ミュンヘンの下部組織でプレーしたヒュルツェラー監督だが、「私は当時、クラブ全体で一番能力の低い選手だっただろう」と苦笑い。「マティアス・ザマー(バイエルンの元スポーツディレクター/現ドルトムントのアドバイザー)や私にとって最高の監督だったメーメット・ショルら偉大な人格者からたくさん学んだね。あのバイエルンの勝利の遺伝子は自分の中に深く根付いているよ」と監督業におけるルーツを明かした。