三浦春馬さん“直親”との悲しい別れを乗り越え、柴咲コウ“直虎”がついに領主に…「おんな城主 直虎」節目となる12話・13話を連続放送
戦国乱世を駆け抜けた遠江の領主・井伊直虎の生涯を描いたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週木曜夜6:15-8:00に2話連続放送、BS松竹東急[全国無料放送・BS260ch])。12月12日(木)には第12話と第13話が連続放送される。本記事では、節目の放送回となる両話のあらすじと見どころを紹介していく。 【写真】馬にまたがり微笑する柴咲コウ“直虎”が美しい… ■柴咲コウや三浦春馬さん、高橋一生ら豪華キャストが出演 BS松竹東急で10月31日より放送中のドラマ「おんな城主 直虎」は、2017年にNHKで放送された柴咲コウ主演の大河ドラマ。今川や武田、徳川ら大国に領地を狙われる中、戦国時代に男の名で家督を継いだ井伊家のおんな領主・直虎が、勇気と知恵を振り絞って仲間と共に運命を切り開いていくストーリーだ。 前代未聞のおんな城主となり、井伊家再興のために尽力した主人公・直虎を演じるのは、ドラマ「35歳の少女」で主演を務め「ガリレオ」シリーズにも出演した柴咲コウ。そんな直虎の幼馴染で、彼女の許嫁でもあった井伊直親役には、ドラマ「14才の母」や「コンフィデンスマンJP」シリーズなどでお馴染みの三浦春馬さんが抜擢された。 さらに直虎、直親の2人と幼馴染である小野政次役を、「風林火山」や「軍師官兵衛」など大河ドラマへの出演も多い俳優・高橋一生が演じる。その他にも、柳楽優弥や菅田将暉、ムロツヨシ、菜々緒、山田裕貴など豪華キャストが集結した。 ■直親の無念の死を乗り越え、ついにおんな城主が誕生…第12話あらすじ 今川軍が迫りくる中、“自らが今川の元へ出向き、場を治める”と決意した直親(三浦さん)。途中、次郎法師(後の直虎/柴咲)のもとへ行き、「戻ってきたら一緒になってくれ」と告げ、わずかな兵を従えて今川の元へ向かう。しかし道中の掛川城下で今川軍に囲まれ討たれてしまい、さらに今川から井伊家へ、直親の嫡男・虎松(寺田心)の命も差し出すよう命が下る。そして直親の妻・しの(貫地谷しほり)は、直親の死を次郎法師のせいだと責め立てて――。 今川から虎松の命をも求められた井伊家。目付である新野左馬助(苅谷俊介)は虎松の助命を嘆願するため駿府へ向かうが、代わりに今川が戦いを繰り広げる地に井伊から兵を出すよう命じられる。井伊直平(前田吟)や中野直由(筧利夫)、新野ら有力家臣が戦地に出向き相次いで命を落とす中、南渓和尚(小林薫)は井伊家に唯一残った男子となる幼い虎松の後見人として、次郎法師を指名。こうして、おんな城主・直虎が誕生するのだった――。 第12話では、次郎法師が陰に日向に一途に想い続けていた直親の死という、大きなターニングポイントが訪れる。次郎法師と一緒になる約束をした直親は、何とかして生きて戻ろうとするも、無念の死を遂げてしまう。また直親の他にも井伊家の主だった家臣がめまぐるしく倒れていく。多くの悲しみを乗り越え、直虎が井伊家の城主を力強く名乗るシーンは、本作屈指のハイライトと言えるだろう。 ■銭主・方久役のムロツヨシが本格登場…第13話あらすじ まだ幼い虎松が元服するまでの間、後見として国を治めることを宣言した直虎だが、“女にできるはずがない”と家臣や直親の妻・しのから猛反発を受ける。そんなある日、領主が代わったことを聞きつけた瀬戸村の百姓・甚兵衛(山本學)が直虎のもとを訪ねてくる。 直虎が瀬戸村を訪れると、度重なる戦により荒れ放題の村人たちから借金の棒引き・徳政令の発布を請われ、これを安請け合いしてしまう。すると他の村からも徳政令を求めて直虎の元へやって来る村人が続出するが、実は井伊家も借金があることを直虎は知る。悩んだ末に、直虎が頼ったのは近隣の村へ金を貸す銭主の瀬戸方久(ムロツヨシ)だった…。 第13話では、直虎が領主として始動する。家臣をはじめ周囲から猛反発を受ける中、最初の仕事となる徳政令を請う村人への対応に悪戦苦闘する直虎。そんな折に目の前に現れたのは、井伊家も金を借りている銭主の瀬戸方久だった。方久はかつて、家出した幼少時の直虎と出会っており、直虎は方久に宿を貸してくれた恩義と、行方を探す井伊家へ突き出された恨みを持っていた。直虎はそんな方久を家臣に加えて、村人の手助けをしてもらう方法を思いつく。 幼少時の直虎と因縁浅からぬ方久を熱演するムロツヨシの存在感、そして弱肉強食の戦国時代に力ではなく“知恵”で問題を解決する新領主、直虎のしなやかな手腕に注目だ。