自律神経の専門家が教える「体の不調が起こりにくくなる」呼吸法
腸内環境が整い、血流がアップすると......
・きれいな血液が全身をめぐる 自律神経のバランスが崩れてぜん動運動の機能が低下すると、便が長く腸内にとどまり、そこで発生した有害物質が血液に乗って全身 をめぐります。よごれた血液は細い末梢血管を通りにくく、酸素や栄養をきちんと運べません。しかし、長生き呼吸法で自律神経を整えることで、きれいな血液を全身にめぐらせることができます。 ・免疫がアップする 腸には全身の免疫細胞の7割が集中しています。腸内環境が良好であれば、腸内細菌が免疫細胞を活性化させたり、免疫細胞の暴走を 抑よく制せいしたりして、免疫システムを正常に機能させることができます。さらに血流がよければ、免疫細胞が血液に乗ってスムーズに全身に送られ、それぞれの持ち場で病原菌と闘うことができるのです。
長生き呼吸法
呼吸で自律神経を整えると同時に腸をマッサージする一石二鳥の呼吸法です。1日1回、1分間行ないましょう。 ①姿勢を整える 脚を肩幅に開き、肩の力を抜いてまっすぐに立つ。肋骨の下あたりをつかむように両手をお腹の横に置く。 ②6秒吐く 上体をまっすぐ前に倒しながら、ゆっくり口から息を吐く。息を吐きながら、両手で脇腹の肉をおへそにグーッと集めるようにして、腸に刺激を与あたえる。 ③3秒吸う 背中を反らしながら、ゆっくり鼻から息を吸う。息を吸い込みながら、脇腹にあてた両手は②の状態からゆっくりゆるめていく。 [ポイント] ・ 「吸う」よりも「吐く」時間を長くする ・意識的にしっかり呼吸する ●呼吸数と回数にはこだわらなくてOK 「6秒で吐く」「3秒で吸う」というのはあくまでも目安。時間を計ったり、正確に数えたりする必要はありません。1日1回、1分間が基本ですが、時間があれば1回1分以上でも、何回行なってもOKです。ただし、「面倒くさい」「忙しいのに」......などネガティブな感情を持ったまま行なうと、自律神経が乱れて逆効果なので、注意しましょう。好きな音楽を聴くなど、リラックスしながらやってみましょう。