フィオレンティーナが「北米人オーナー」の初成功例に?【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
バンディエーラ2人の処遇も遠隔操作
トッティに続いてデ・ロッシもいわば追い出したパロッタには、ロマニスタから抗議の声が殺到。「VATTENE(出て行け)」の文字が全てを物語る。(C) Getty Images
カルチョに馴染まない「北米人オーナー」の象徴が、冷徹で素っ気ないローマのパロッタとボローニャのサプートだろう。一方で今夏にフィオレンティーナを買収したコンミッソはより情熱的で、明るい未来を予感させる。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2019年9月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― セリエAの北米人オーナーとイタリア・サッカーとの間には、ヨーロッパとアメリカという2つの大陸を隔てる大西洋よりもずっと大きな“距離”が存在している。 ASローマとボローニャに続いて、今夏にはフィオレンティーナが北米資本の傘下に入った。ローマのジェームズ・パロッタ、ボローニャのジョーイ・サプート、そしてフィオレンティーナのロッコ・コンミッソという3人のオーナーは、そのファミリーネームが示すようにいずれも
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