但馬ミツロ、元世界ランカーと12月に再起戦 初黒星から9か月…193cm長身相手に「しっかり対策をして」
亀田興毅ファウンダー「この試合から世界を目指して再スタート」
ボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日・ツインメッセ静岡)の会見が27日、大阪府内のKWORLD3ジムで行われた。「3150×LUSHBOMU」ファウンダー・亀田興毅から追加カードとして、日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(亀田)とロスメン・ブリトー(ベネズエラ)のヘビー級8回戦が発表された。 【動画】秋山成勲のボディーを笑顔で受け続ける… 但馬ミツロがすさまじい耐久力を披露する実際の映像 この試合を発表した亀田ファウンダーは「9か月ぶりの復帰戦で強豪を迎えることになるが、但馬ミツロが前回の敗戦からどのくらい変わることができているか、リングの上で皆様に観ていただければと思います。ミツロのポテンシャルは相当高いことは分かっています。あとはそのポテンシャルを発揮できるか、発揮できるような練習をして、試合で出出すだけだと思います。この試合から世界を目指して再スタートします」と但馬にかける大きな期待を語った。 今年3月31日に行われたブリッジャー級8回戦では、プロ入り後初のダウンを奪われての判定負け。プロ初敗北を喫した但馬が9か月ぶりにリングに登場する。対戦相手のブリトーは9月まで世界ランキングに名を連ねていた強豪で、身長193センチと長身で、但馬のキャリアでは最長身の相手だ。 復帰戦を前に但馬は「前回の敗戦からは色々なことを学びました。前回の試合では1ラウンドは自分のペースでできましたが、2ラウンドにダウンを奪われ、試合展開が一発で変わってしまいました。改めて重量級の一発は本当に危険であることを知りました」と前回の試合を振り、今回の試合については「身長が高い相手ですが、今後も自分より身長が高い選手との対戦が続くと思うので、しっかり対策をして試合に臨みます」と語った。 試合で骨折した鼻等の怪我が完治してから但馬は、亀田ファウンダーの紹介で、新たに兵庫・夙川にある『BLITZジム』でフィジカルのパーソナルトレーニングを始めたことを明かすと、「今までが我流でやってきたフィジカルトレーニングでしたが、初めてマンツーマンのトレーニングでハードな練習に取り組めています。トレーナーの方には最初は『これは赤ちゃんレベルだな』と言われるぐらいのフィジカルで自分のフィジカル能力の弱さを感じましたが、6か月間のトレーニングで持ち上げる数値も最初から比べたら80キロくらい重い重量が上がるようになっています。並行して行っているスタミナ面のトレーニングでも追い込めているので、フィジカル全体でレベルアップしていると思います」と、自らのフィジカル能力を自覚した上で“肉体改造”が進んでいる成果を実感していた。 自ら但馬にフィジカルトレーニング方法の変化を求めた亀田ファウンダーは「ミツロに関しては、まずは肉体のベース作りから始めないといけなかった。今は徐々に身体も変わってきて、ようやく赤ちゃんが『ヨチヨチ歩き』できるようなレベルになったところ」と厳しい評価だったが、「ベースができてきたので、これからはよりハードな練習ができる。そうなればあとは強くなるだけ」と今後の“進化”に期待していた。 また、自身が会長を務める亀田ジムの唯一の選手である但馬がジムとして初めて試合することに関しては「それは特に何とも思わないです。自分は全国の全選手のプラットフォームとして『3150×LUSHBOMU』というイベントを作っているので、ジムでは基本的に選手は持ちません。ただ、ミツロに関してはヘビー級で日本では他にランキング選手もいない状況で、日本のボクシング界として皆様と一緒に強い重量級のボクサーを育てていければ良いなと思っています」と自身の考えを語った。 最後に試合に向けて但馬は「日本で重量級の試合を観ていただける機会は少ないので、試合会場やABEMAで自分の試合を観ていただく方に、重量級の迫力を感じてもらえるような魅力的な試合をできればと思います。自分も久しぶりのリングを楽しみたいと思います」と試合への意気込みを語った。
ENCOUNT編集部