ソラナ現物ETF申請は、親暗号資産的なトランプ政権誕生への賭けか
鍵を握る期限
タイミングが重要な役割を果たす。ヴァンエックは6月27日にソラナETFのための「S-1」申請書を提出した。これは、企業が新しい証券を市場に提供しようとするときに必要なもの。しかし、2つ目の「19b-4」フォームが提出されなければ、「S-1」の提出は無意味となる。 「S-1」をめぐる決定には一定のタイムラインはないが、「19b-4」に対しては、SECは240日以内に回答せざるを得ない。もしヴァンエックが近日中にソラナETFの「19b-4」を提出するとすれば、それに対する回答期限は2025年2月下旬頃となり、新政権が誕生してから1カ月後になる。 予測市場ポリマーケット(Polymarket)での現在の賭けでは、11月の大統領選挙でトランプ前大統領がバイデン現大統領に勝利する確率は67%と示されている。暗号資産関連商品を認可するよう、バイデン政権下のSECを説得することは目に見えて難しく、何年もかかっている。 しかし、トランプ政権が誕生すれば、ゲンスラー現SEC委員長が交代し、SECの優先事項が大きく変わることは間違いない。 「CMEで取引されるソラナ先物が現在存在しないことを考えると、ソラナ現物ETFが承認されるには、どの暗号資産が証券でどれがコモディティなのかを明確に定義する合法的な暗号資産の規制フレームワークを導入するか、ソラナが非証券コモディティとして指定されることにSECが同意するしかなさそうだ」と投資顧問会社ETFストア(ETF Store)のネイト・ジェラチ(Nate Geraci)社長は語った。 「いずれにせよ、SECは現在規制されていない暗号資産スポット取引所との監視共有協定も受け入れる必要がある。現政権下でそのすべてが実現する可能性は極めて低いと思われ、ヴァンエックと21シェアーズの申請は、より暗号資産フレンドリーな新政府に賭けている可能性が高い」とジェラチ氏は指摘した。 ヴァンエックは、ソラナETFの申請がトランプ氏勝利への賭けかどうかについてはコメントを避けた。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Consolidated News Photos / Shutterstock.com|原文:Solana ETF Applications Look Like Bets on Trump Retaking White House, Making U.S. Friendlier to Crypto
CoinDesk Japan 編集部