正社員採用されて「手取り25万円」になったので、実家を出て一人暮らしをしようと思います。都内だと「家賃8万円」は普通だと聞きますが、一人暮らしを始めるにはいくらかかるものでしょうか?
実家を出て一人暮らしを始めるには、アパートやマンションを借り、家電製品・家具・生活必需品などを買いそろえなければなりません。一体どのくらいの初期費用が必要なのでしょうか? 本記事では、東京23区内で部屋を借りることを想定した初期費用を概算するとともに、初期費用を抑える方法について紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
一人暮らしの初期費用
一人暮らしの開始には、家賃の4倍から6倍ほどの費用がかかるといわれています。内訳をみていきましょう。 ■部屋を借りる費用のウエイトが高い 最も大きな出費は、アパートやマンションを借りる費用です。初期費用として、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料などがかかります。また信用保証料がかかる場合もあります。 敷金とは、家賃の滞納や退去時の原状回復のために貸主に預けるものです。礼金は、部屋を貸してくれた貸主へのお礼として支払うお金。仲介手数料とは、賃貸借契約の仲介をおこなった不動産業者に支払う手数料のことです。 敷金は未払い家賃や部屋の修繕費用が発生しなければ戻ってきますが、礼金や仲介手数料は返金されることはありません。 相場として、敷金・礼金はともに家賃の1ヶ月分、仲介手数料は家賃の0.5~1ヶ月分くらいだといわれています。 ■家賃「8万円」とすると 総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、東京23区内の1Kの平均家賃は、9~10万円のようです。仮に「9万円」として概算額をシミュレーションしてみましょう。 敷金 9万円 礼金 9万円 仲介手数料 9万円 火災保険料 1万~2万円 前家賃 9万円 信用保証料・日割家賃・鍵の交換費用など 15万円 こうしてみると、部屋を借りる費用だけで50万円程かかりそうです。この費用に、引っ越し代3万~5万円も加わります。 ■家電製品や生活必需品 冷蔵庫や洗濯機、照明器具などの家電製品や、カーテン、布団、テーブルなども必要です。さらに食器や鍋、タオル、スリッパなど、準備するものが多数あります。 全てをそろえることを考えず、最低限必要な家電製品や家具だけで考えてみましょう。 冷蔵庫 3万~5万円 洗濯機 3万~5万円 照明器具 1万~2万円 カーテン・テーブル・収納家具 2万~8万円 食器やフライパン、掃除用品など日用必需品 1万~5万円 10万~25万円くらいは見ておいたほうがよさそうです。また、布団を新しく購入する場合はその費用もかかります。このほかにも、電子レンジやテレビ、ベッドなどが欲しい人もいるでしょう。 部屋を借りる費用や引っ越し費用と合算すると、初期費用として55万~65万円程かかることになります。