正社員採用されて「手取り25万円」になったので、実家を出て一人暮らしをしようと思います。都内だと「家賃8万円」は普通だと聞きますが、一人暮らしを始めるにはいくらかかるものでしょうか?
節約できる費用はどれ?
一人暮らしの開始は大きな出費を伴います。少しでも費用を抑えられないでしょうか。 ■部屋の賃貸費用では アパートやマンションによっては「敷金・礼金ゼロ」の物件や、「フリーレント」といって、入居後1~3ヶ月の家賃を無料としている物件があります。そのような物件を探せば、初期費用が大幅に抑えられるでしょう。 ただし、前記したとおり、敷金には「退去時の現状回復費用」を担保する性質があるため、「敷金ゼロ」物件の場合、退去時に原状回復費用を請求されることがあります。こうした物件を選ぶときには、デメリットも考慮し、慎重に判断しましょう。 また、仲介手数料は、不動産業者と交渉することにより安くなるケースもあるようです。ただし強く値切ることはおすすめできません。不動産業者との関係が悪くなると、いざというときに相談できず、結局その部屋に住みにくくなってしまうからです。 ■家電製品など 家電製品や家具は、本当に必要か考えて購入しましょう。例えば、「自炊をほとんどしない人なら大型の炊飯器やオーブン機能のついた電子レンジは要らない」など、節約できるポイントがありそうです。 また、新品ではなく中古品を購入することもおすすめです。中古品の中には、新品同様のものなど掘り出し物もあるため、引っ越し前に中古品業者やフリマ、ネットオークションなどを探してみるのも楽しいでしょう。
まとめ
一人暮らしの開始には、家賃の4~6ヶ月分かかるといわれています。東京23区で家賃9万円のワンルームなどを借りる場合、敷金や礼金から家具・家電などまで考慮すると、55万~65万円くらいかかると考えられます。 費用を抑えるには、仲介手数料などの値引き交渉も可能ですが、不動産業者との関係が悪くならない程度にとどめましょう。家電製品や家具などを中古でそろえることも、費用削減の一つの手です。 一人暮らしの開始は人生の門出の1つ。抑えられる費用は抑えつつ、しっかりと計画を立てましょう。 出典 総務省 令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果 執筆者:橋本典子 特定社会保険労務士・FP1級技能士
ファイナンシャルフィールド編集部