アデサンヤが無念のタップアウト負け＠ufc france

WME-IMG 総合格闘技イベント『UFC305』 2024年8月18日（日本時間）豪州パース ／RACアリーナ ▼ミドル級タイトルマッチ 〇ドリカス・デュ・プレシ（南アフリカ／王者） 一本　4R3分38秒　※リア・ネイキド・チョーク ●イズラエル・アデサンヤ（ナイジェリア／挑戦者） ※デュ・プレシが初防衛に成功 【動画】アデサンヤ 、デュ・プレシのチョークにタップした瞬間！ 　王者デュ・プレシはキャリア21勝でUFCでは7戦全勝。勝利のうち19勝がフィニッシュと高い決定率を誇り、9KO・10一本と立っても寝ても試合を決められる力を持つ。TKO今年1月に当時の王者ストリックランドに挑戦し、激闘の末にスプリットの判定勝利。南アフリカ出身選手で初のUFC王者に輝いた。9連勝と勢いが止まらない。今回が初防衛戦。 　アデサンヤは昨年9月に開催された『UFC293』のミドル級タイトルマッチでショーン・ストリックランドと対戦し、KO寸前まで追い込まれる場面があり判定負けで王座陥落。以降、一時的な休養宣言を行い、戦列から離れていたが、約11ヶ月ほどで復帰。その初戦でいきなりタイトル挑戦となった。 　1R、前手を伸ばして距離を測るアデサンヤに、デュ・プレシは飛び込んでワンツー。何度もスイッチしながら距離を詰めていくデュ・プレシは、パンチからタックルに行くもアデサンヤはしっかり受け止めて切る。カウンター狙いか手数が少ないアデサンヤはボディも打っていく。 　2R、前に来たアデサンヤにドンピシャのタイミングでタックルを合わせたデュ・プレシがテイクダウン。立とうとするアデサンヤのバックへ回ると、デュ・プレシはパウンドからチョーク。しかしアデサンヤは前に落とすと逆にパンチやヒジで攻勢をかける。デュ・プレシはテイクダウンを狙って組み付くがアデサンヤは倒れない。 　3R、距離を取って冷静にパンチを当てていくアデサンヤ。デュ・プレシが前に来るとバックステップで外す。ボディも混ぜて的確にパンチを当てていくアデサンヤ。ビッグヒットはないが確実にダメージを蓄積させていく。左右の連打で前へ出るデュ・プレシだが口が開いておりガス欠気味。 　4R、飛び込むようにタックルのデュ・プレシだがアデサンヤは切る。ガードの隙間へパンチを差し込んでいくアデサンヤ。デュ・プレシは気合の声を発してパンチを出していくがアデサンヤは余裕をもってかわす。だがデュ・プレシはそれでも前へ出ると右の3連打から組み付いてテイクダウン。そしてすかさずバックへ回るとバックチョーク！ 　渾身の力で絞め上げるとアデサンヤがタップアウト。打撃で劣勢が続きながら逆転の一本勝利でデュ・プレシが初防衛に成功した。 　試合後マイクを向けられたデュ・プレシは「相手は偉大なストライカーだった。打撃から上手くテイクダウンをする練習をしていた。相手は倒れた時にチャンスだと思った。アデサンヤはレジェンドだ、最強の相手と戦えて良かった。もう彼には蹴られたくないね（笑）。アフリカのために試合ができて良かった」とアデサンヤへリスペクトを示し、次戦の候補について、同じくアデサンヤに勝利したショーン・ストリックランドを挙げられると「誰でもいいよ」と答えた。 そして敗れたアデサンヤは「相手のタフさは分かっていたから驚きはなかった。テイクダウンディフェンスはできていたけど、バカなミスをしてやられてしまった。これからも家族のために戦い続ける。みんな俺が負けるのを見たいだろうけど、俺はまた戻ってくる」と35歳にして現役続行を力強く宣言した。