「ごぼう」や「めがね」など、しめ飾り作り最盛期 「良い新年を迎えて」と願い込め/京都府福知山市
会員ら慣れた手つきで作業
今年も残すところ、1カ月余り-。京都府福知山市昭和新町の公益社団法人福知山市シルバー人材センター(中里嘉久理事長)で、正月用のしめ飾り作りが最盛期を迎えている。会員たちは「良い新年を迎えてほしい」との願いを込めて、一つずつ丁寧に稲わらをなっている。 しめ飾り作りは2007年から本格的に始め、その後は年末恒例の取り組みとなっている。稲わらは、三岳地区の会員の協力を得て調達。わら細工の技術をもつ会員が役割分担し、11月1日から作業を始めた。主力メンバーは60代から80代までの11人。 玄関先などに飾る「ごぼう」と「めがね」、台所など水回り用の「輪飾り」、「神棚用」の4種類を、計2170個作る予定で、21日は会員7人が黙々と作業。慣れた手つきで、わらを編み込んだあと、はみ出た余分な部分をはさみで切るなどして、一つずつ丁寧に整えた。 12月22日ごろから、仕上げにミカン、ウラジロ、御幣などの飾りを取り付けて完成させる。 販売は主に会員向けだが、一部は12月26、27両日に同センター作業棟の前で開く「シルバーショップ」で一般向けにも販売する。時間は午前8時からで、売り切れ次第終了する。 製作を統括する栗田万三さん(78)=東平野町=は、「縁起物なので、きれいなしめ飾りをとメンバーで力を合わせて作っています。作業が続くと、手のひらが痛くなりますが、頑張って完成させたい」と話していた。
神社用の特注品注文を受け付け
神社などに飾る特注品にも対応していて、例年、鳥居用として10メートルほどのしめ飾りも作っている。注文は12月6日まで受け付けている。