博多祇園山笠が開幕! 福岡市の上川端商店街に「ガンダム山笠」現る
過去にないテーマに挑んだ人形師は、田中勇さんです。映画で繰り広げられた戦闘シーンを飾り山笠で表現し、博多人形のガンダムやサザビーなどのモビルスーツが躍動。雷鳴がとどろくような大胆な”構図”の中に、繊細な造形が随所にみられます。
子どもの頃からガンダムファンという田中さん。飾り付けが大詰めを迎えた6月29日、「見てくれた人に『格好いいな』って言ってほしい」と商店街で作業を進めました。眼球がないガンダムの表情をつくるのに苦労したそうで、どの角度からでも”格好良さ”が伝わるように微調整を続けました。「街なかを疾走するのが楽しみです」
表の標題は、「不惜身命真田幸村公(ふしゃくしんみょうさなだゆきむらこう)」。大坂冬の陣(1614年)で徳川軍と相まみえた武将・真田幸村が、豊臣家の恩義に報いるために、負け戦と分かりつつ命を懸けて戦う姿を描いています。
特別なぜんざいも用意
1日は商店街で飾り山笠のお披露目会が開かれ、関係者が出席しました。田中さんは「(制作が)楽しくて、もうちょっと作っていたかった」と振り返りました。八番山笠の長﨑正洋総務は「先輩たちの思いをのせて、頑張って走らせたい。応援よろしくお願いいたします」と話しました。
博多の街を初めて走るガンダム山笠。12日15時59分から最終日のリハーサル「追い山笠ならし」があり、クライマックスの追い山笠は15日4時59分から。祭りが終わると、飾り山笠はアーケード内の川端ぜんざい広場で1年間展示されます。 川端ぜんざい広場では1日から、今回のコラボと足並みをそろえた「博多川端ぜんざい(ガンダムVer.)」(税込み900円)の販売がスタート。持ち帰り用のパッケージにガンダムがデザインされ、ノベルティーとしてキャラクターシール1枚が付く限定品で、なくなり次第、販売終了となるそうです。
読売新聞