部活引退後、第1志望はE判定…!落ち込む我が子にできるサポートは?
模試の判定に落ち込む受験生のお子さまの様子に、胸を痛めている保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。「もうダメだ」「志望大を変更するべき?」と自信をなくしている姿に、なんとかして気持ちを立て直せるサポートをしてあげたいと思いつつ、どうすればいいか迷ってしまうこともあるでしょう。 そこで、E判定を取ってしまった受験生とその保護者の体験談をマンガ化。先輩保護者は逆境に苦しむ受験生をどのようにサポートしていたのかをご紹介します。
高校3年生の我が子は責任感が強く、努力を怠らない性格の持ち主。所属していた吹奏楽部では部長を務めました。
最後の大会を全力でやり切った我が子は気持ちを切り替え、受験に向けてスタートしましたが……。
夏の時点で、第1志望大の合格判定がまさかのE判定。担任からは、志望大の変更も視野に入れてみてはと提案されました。
何も言えずにうつむく我が子を見た父親は、自宅でゆっくり話を聞いてみることにしました。
改めて我が子の希望を聞いてみると、「第1志望を受験したい!」という前向きな言葉が! 3年間部活をやり切ったことが、心の支えになっているようです。
その日から我が子は毎日机に向かい、受験勉強に打ち込みました。
両親は、がんばる我が子を徹底的にサポート。家族一丸となって受験に取り組みました。
受験本番が近付くと、やはり不安は募るもの。そんな時は励ましの言葉と笑顔で、我が子の不安を吹き飛ばします。
本番まであと少し。自信を持って受験当日を迎えられそうです。 E判定に悔し涙を流す子どもの姿に、胸がつぶれるような思いがしたかたもいらっしゃるかもしれません。マンガの中の受験生のように、自信を取り戻し、前向きな気持ちで本番を迎えられるようにするには、どのようなサポートが必要なのでしょうか?
まさかのE判定。落ち込む我が子にできるサポートは?
落ち込む受験生の我が子へのサポート法について、先輩保護者にアンケートを実施。3,580名のかたからいただいた回答を紹介します(※1)。 【子どもの話を聞くことに徹する】 ・最後の共通テスト直前模試で志望大がE判定だったことがとてもつらそうでした。かなり気持ちの浮き沈みが激しくなっていたので、話してくれる時はどんな時もとにかく子どもの話をよく聞くようにしていました。 ・模試判定は、だんだんとDとE判定ばかりになっていきました。本人がどうしたいのか決めること、と腹をくくり結果に対してはあまり触れず、本人が話してきたら、聞くことに徹しました。最後に「がんばってるね」と言うことで精いっぱいでした。苦しいのは本人と思い、特別なことはせず、言わず、ただ体調管理にだけ集中しました。 ショックを受けて苦しんでいるのは、受験生本人。それが痛いほどわかるからこそ、あえて保護者からはあれこれ話を切り出さないようにしたという声が多く寄せられました。保護者のかたが信じて待っていてくれている様子を感じたからこそ、受験生本人も不安な気持ちや悩みを話してみようと思えたのかもしれませんね。 【信じて見守る】 ・模試でE判定が続いていましたが、本人が一番傷ついているので、そっと見守りました。本人が話してくることに対してポジティブな発言を心がけました。 ・模試ではE判定が続き、担任との面談でも「受験校を選ぶのはお子さんなのでなんとも言えませんが、死ぬ気でやっても合格できるかどうか……」と言われました。本人もわかっていることなので、いろいろ言いたいことはありましたが、グッとこらえて黙って見守り、ここぞという時だけ応援の言葉をかけました。気分転換したい気分の時はとことん付き合いました。 悪い判定結果は、保護者のかたも動揺が大きいもの。それにもかかわらず、お子さまを見守り続けるというのは、お子さまを信じる保護者のかただからこそできるサポートですね。自分を信じてくれる保護者の揺るぎない姿勢を感じることは、動揺していた受験生の気持ちを落ち着け、「がんばってみよう」とリスタートの力を与えるはずです。