日本の「ご当地グルメ」が好きと語る「イギリス人男性」が「鹿児島の伝統食品」を初めて食べて放った言葉
九州のご当地グルメを味わう
最初に運ばれてきたのはお通しのシュウマイに、チキン南蛮。こたつにストーブが出ているほど冷える季節。熱々でふわふわのシュウマイはたまらない。タルタルソースたっぷりのチキン南蛮は「軽くて油っぽい感じが全然ないね。罪悪感なく食べられる」とかぶりつく。 今回のお店の鹿児島料理のように、いろんなご当地グルメを味わうのも楽しい。「サービスエリアで食べるご当地グルメも好き」だとマックスさん。「どこのご当地グルメが好き?」というMomokaさんの質問に、「沖縄かな。ゴーヤーチャンプルーや海ぶどうが好きだし、八重山そばは大好物」と、石垣島のソウルフードも挙げる。かなり沖縄料理にくわしそうだと思ったら、マックスさんは沖縄に1か月住んでいたことがあるそう。そのとき毎日のように食べていたが、まったく飽きなかったほど気に入ったようだ。 そして、鹿児島といえばさつまいも。はちみつバターソースでさつまいもスティックをいただく。「相性がいい」と日本語でコメントするマックスさん。日本語がペラペラで、今は通訳として活躍しているマックスさんに、「本当に悪い生徒だったの?」とMomokaさんが尋ねる。「はじめの2年は最悪だったよ。18歳がはじめて親から離れて一人暮らしをはじめたなれの果てだよ」というマックスさんの言葉から、大学に入って開放感を得た若者がどんなふうだったかは何となく想像がつくだろう。「語学って難しく聞こえるけど、勉強すればだれでも習得できる。焦らず時間をかければ話せるようになるよ。僕の成績は最下位だった」とマックスさんはさらに続ける。「僕は日本に来てから失敗や恥ずかしい思いをたくさんしたけど、それが大きなモチベーションになった」と、悔しさを糧に成長した経験を話してくれた。 次の料理は、鹿児島の伝統食品のさつま揚げ。はじめて食べるさつま揚げは「なめらかでうまい。外はカリカリ食感で、生姜によく合う。魚の味はするけどやさしい味で食べやすい」と表現。そして次は鶏白湯のうどんが登場。麺はふつうのうどんより細く、ラーメンのよう。これは鹿児島ではなく長崎の料理だ。やさしい味の鶏白湯スープから味わい、肉団子、うどんと食べ進める。細いうどんは「不思議な食感。こんなうどんははじめて。そうめんとうどんの中間だね」とマックスさん。