WSでキャリア初先発のドジャース新人右腕「私にとって特別なことだった」重責も2回1失点と粘投
◇ワールドシリーズ第4戦 ドジャース4ー11ヤンキース(2024年10月29日 ニューヨーク) ドジャースは29日(日本時間30日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ第4戦に敗戦。投手陣が2桁11失点し、スイープでの世界一を逃し、ワールドシリーズ制覇は次戦以降に持ち越しとなった。 先発したカスペリアスは初回1死からソト、ジャッジを四球で歩かせピンチを招いたものの後続を打ち取り無失点。2回も1死からボルピに四球を与え、ウェルズの二塁打で二、三塁とし、バードゥーゴの一ゴロの間に三塁走者の生還を許したが、最少失点で切り抜けた。 カスペリアスは今年8月にメジャーデビューしたばかりの新人右腕。レギュラーシーズン登板はわずか3試合で先発はなく、救援で計8回1/3を投げ2勝0敗、防御率2・16。ポストシーズンに入ってからは3試合に登板し、計4回1/3を投げ1勝0敗、防御率0・00。ワールドシリーズは初登板となった。 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者が自身のX(旧ツイッター)でワールドシリーズでキャリア初先発するのは、2021年のワールドシリーズ第4戦でアストロズ戦に先発したディラン・リー(ブレーブス)以来、史上2人目となったことを紹介した。 MLBの歴史の中でワールドシリーズで初先発を果たした2人目の投手となったカスペリアスは試合後、「昨日の夜にそのことを知ったので、前もって準備を整えヤンキース打線に対応する時間はありました」と動揺や焦りはなかったとした。 そして、登板について「私にとっては特別なことでした。でもこれが野球なんです」と振り返り「いろんなことが起きるけど、僕は次に向けて準備を整えておきます」と次戦以降に備え、準備するだけと力強く語った。 カスペリアスは粘投したが、「ブルペンデー」だったドジャースはこの日、2番手・ハドソンが3回、ボルピに逆転満塁本塁打を浴びると、6回には3番手・ナックがウェルズにソロを被弾。8回には4番手・ハニーウェルがトーレスに3ランを浴びるなど、大量11失点を喫し、敗れた。