東欧から新型スーパーカー参戦! 1000馬力超の1人乗りEV 人気作『グランツーリスモ7』へ新規収録
チェコのスコダが初登場
チェコの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダは、新型のレーシングカーコンセプト「ビジョン・グランツーリスモ(VGT)」を公開した。 【写真】東欧の名門スコダがついに登場! ゲーム内で存分に味わおう。【スコダ・ビジョン・グランツーリスモを写真でじっくり見る】 (22枚) プレイステーション用レースゲーム『グランツーリスモ7』で、4月25日より新規収録車種として追加された。同シリーズへのスコダの登場は今回が初めて。なお、作中では「シュコダ・ビジョン・グランツーリスモ」という名で収録されている。 従来の市販車とは大きく異なるシングルシーターのレーシングカーで、「新しいファン」を獲得するためにデザインされたという。 272psの電気モーターを4基搭載し、合計出力1087ps、最大トルク104kg-mを発生する。 前後トルク配分を最適化する四輪駆動システムと、フォーミュラEで使用されているものと同様のプッシュロッド式サスペンションを採用し、コーナリング性能向上、高速走行時の安定性向上、ボディロール低減、低重心化を実現したという。 さらにアクティブ・エアロダイナミクスにより、あらゆるコース条件下で「卓越したパフォーマンス」を発揮するとされている。 87kWh容量のリチウムイオンバッテリーを使用するが、車両重量はわずか1300kgに抑えられている。また、スコダの開発・デザインチームによって生み出された独自のサウンドも特徴だ。 ボディサイズは全長4407mm、全幅1947mm、全高949mm。 スタイリングとしては、1957年のル・マン24時間レースに向けて開発された1100 OHCスパイダーからインスピレーションを得ており、同時にスコダの新しいデザイン言語である「モダン・ソリッド」の要素も取り入れている。 ロングボンネット、タイトなフロントグリル、T字型ヘッドライト、そして可動式エアロパーツなどを備えている。分割式リアウィングは、パフォーマンスと効率性を考慮しつつ、必要に応じて展開してハンドリング性能を高める。 インテリアはミニマルで、センターポジションのドライビングシートと、ドライバーの身体を包み込むようなスポーツバケットシートが特徴的。近未来的なヨーク(操縦桿)型ステアリングホイールは、グランツーリスモの熟練プレイヤーとのコラボレーションによってデザインされた。 本車が登場するグランツーリスモ7は、日本のポリフォニー・デジタルが開発したレースゲームで、2022年にプレイステーション向けに発売された。今回の4月25日のアップデートでは、本車に加えて「アフィーラ・プロトタイプ2024」と「シボレー・シェベルSS 454 スポーツクーペ ’70」の計3車種が追加収録された。 スコダは欧州市場ではメジャーなメーカーだが、日本では正規輸入されておらず目にする機会が少ない。せめてゲーム内ではスコダ最新のテクノロジーとデザインを味わいたいところだ。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部