飲める物が…ない!クーラーボックス買いに池村寛世はホームセンターへ
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 2日目(23日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇曇り(観衆2421人) 【画像】Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日 110番「恐竜がキャディしてます」 大会初日、午後5時30分過ぎにクラブハウスへ戻ってきた池村寛世はもうヘトヘトだった。「もう温かい飲み物しかなくて、死ぬかと思った」。会場がある糸島市(前原)では、午後3時32分に最高気温37.9度が観測された。「残り3ホールは飲み物がなかったのでめちゃくちゃしんどかったです」と気力を振り絞って「67」で回り、5アンダー6位発進した。 ホールアウト後はすぐに会場を出て2日目の準備に奔走。「夕食のお惣菜とソルティライチとか塩分が入っている飲み物を買って。そのスーパーの横にホームセンターみたいなのがあったので、忘れてきちゃった電動カートに乗せられるクーラーボックスも購入した」と暑さ対策を万全にした。 凍らせたペットボトル4本で保冷剤代わりにもしながら、第2ラウンドは4バーディ、2ボギーの「70」でプレー。猛暑を乗り切って通算7アンダー9位で決勝ラウンドに進んだ。
前回優勝した2022年「ASO飯塚チャレンジド」の2年シードは今季で消化されるだけに、優勝して再び複数年シードを確保したい。ゆくゆくは同じ鹿児島出身の先輩プロ、香妻陣一朗がいるLIVツアーを目指しており、まずは「早く勝ってアジアンツアーの方に行きたい」と話す。 普段はあまりゴルフの試合の動画を見ないのに、「LIV(リブ)見ながらお風呂に入ったりしている。陣くん(香妻)が出ているのを見ると、僕もそこで戦いたいなって。確実に、絶対にレベルアップできる」と画面の向こうに広がる新天地へ焦がれる。近年PGAツアーで奮闘中の久常涼をはじめ、星野陸也、中島啓太、桂川有人がDPツアー(欧州ツアー)で優勝した。「みんな勝ってますからね、アジアで優勝できるような状態には持って行きたい」と闘志を燃やした。(福岡県糸島市/石井操)