シーズンオフのプロアマ大会で選手の笑顔が一味違う理由とは? 畑岡奈紗、小祝さくららが「XXIO DREAM CUP」に登場
「みなさん、ゴルフが好きなんだなーと実感しました」
「オフシーズンはプロアマでも気持ちが違う」。プロたちがイベントでそうもらすほど、リラックスムードでファンをもてなしました。 【写真】なんて書いてあるか分かる? これがダンロップ契約プロたちが力を合わせた渾身の人文字です 12月5日、茨城ゴルフ倶楽部(茨城県)で行われた「XXIO DREAM CUPプロアマコンペ」に、畑岡奈紗、小祝さくらを始めとするダンロップ契約プロ8人が集結しました。「XXIO DREAM CUP」地区大会に参加した2万3822人のうち、プロアマ出場を希望したのは1870人。12.7倍の抽選を勝ち抜いたアマチュアゴルファーが、トッププロたちとのプレーを満喫したのです。
プロの顔触れは米ツアー6勝の畑岡、メルセデス・ランキング4位でシーズンを終えた小祝の他、青木瀬令奈、菅沼菜々、尾関彩美悠、出水田大二郎、片岡尚之、岡田晃平。契約プロとしての仕事ではありますが、シーズン終了後ということもあり、いつも以上に笑顔を見せました。 「(プロアマの)ルールがいつもと違って新鮮でした」と菅沼選手が言えば、先輩の青木選手もこう続けます。「熱心に(応募して抽選を)勝ち抜いてきたみなさんなので、クラブの話とかもたくさんして、ゴルフが好きなんだなーと実感しました」。 ツアーの“看板”であるトッププロともなれば、シーズン中も試合のプロアマでプレーするのは日常茶飯事です。けれども、そのプロアマと、この日のイベントは気持ち的に大きく違ったと口々に言っていました。 オフに入ったということだけでなく、一緒に回るアマチュアの“立場”が違うのが大きな理由。大会スポンサーやそのゲストとプレーする試合のプロアマとは違い、この日は“ファン代表”とのプレー。どちらもプロにとっては大切な“仕事”ですが、熱心なファンというアマチュアとの距離が、プロの気持ちも和らげていたようです。 シーズン終了後、12月中はこのように契約先関連の仕事をしたり、スポンサーへのあいさつ回りや祝勝会、メディアの取材、テレビ出演をしたりするのがトッププロの定番スケジュール。活躍すればするほどオファーは多くなり、多忙を極めます。例えば、このイベントに参加していた小祝さくら選手は、3日後の「Hitachi 3Tours Championship」にも出場し、JLPGAチームの連覇に貢献しています。 並行して身体のメンテナンスをしたり、家族や友人と過ごせる貴重な時間を過ごしたりしている選手が多いのが12月。早くも来季に向けてトレーニングや練習を始めている選手もいます。次のシーズンを決める大事なオフの過ごし方は人それぞれです。 試合で選手のプレーを見る機会は、オフに入るとなくなってしまいます。けれども、こうした形でリラックスした選手と触れ合える機会は、意外に少なくありません。メーカー各社のイベントの他に、プロ個人のファンクラブなど、情報はあちこちに転がっている。今年は間に合わなくても、来年以降に向けてそんな”推し活“も楽しいのではないでしょうか。
小川淳子(ゴルフジャーナリスト)