パジェロ復活に期待大!新型トライトンのクロカン性能に感動!乗用SUV並の快適性もイイね!
舗装路はもちろん、オフロードでの走りも気持ちいい!次期パジェロへの期待が高まる!
オフロードコースでは、センターデフロックの4WDで楽しむことにした。 インカーの写真でもわかるだろうが、雨でヌタヌタになったオフロードに標準装着されているオールテレーンタイヤで立ち向かおうというのだから、ひと昔前のクロカン性能ではスタックやむなしと予想できるコンディションだったが、スーパーセレクト4WD-IIのおかげで、林道レベルであればノーマルモードでもらくらくと走り抜けることができる。 タイヤが浮いてしまうようなモーグルセクションで心もとなさを感じたときはノーマルからマッドモードへ切り替えれば、これまた難なくクリアしてしまう。意地悪な気持ちになった対角線でタイヤが浮くようなシチュエーションにするとさすがに動けなくなったが、そのときはリヤデフロックのスイッチを押すことで確実に前に進むのを確認。 さらに雨に濡れて滑りやすくなったロックセクション(岩場)にもチャレンジすることに。さすがに、このシチュエーションでは4WDセンターデフロック&マッドモードでも前に進むことができない。そこで4WDセンターデフロックのままローギアードへ切り替え、ドライブモードはロックをチョイス。そうすると、クルマ任せでアクセルを踏み込んでいくだけで、軽々と難所を通り抜けることができた。 「スーパーセレクト4WD」という響きから、かつてのパジェロと同等のシステムや走破性を想像してしまうかもしれないが、トライトンの「スーパーセレクト4WD-II」は確実に時代進化を遂げている。まさに三菱らしい電子制御の凄みを感じさせられた。 まとめると、新型トライトンの走りは、市街地での静粛性、舗装のワインディングにおけるスポーティさ、そしてオフロードでの本領発揮ぶりといい、数多の乗用クロスカントリービークルに期待する以上の実力があった。トライトンのアーキテクチャーを利用したパジェロが出てきたとしても、なんら不満を感じることはないだろう。
三菱トライトン 画像ギャラリー&主要諸元
トライトンGSR 全長×全幅×全高:5360mm×1930mm×1815mm ホイールベース:3130mm 車両重量:2140kg 排気量:2439cc エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ 最高出力:204PS(150kW)/3500rpm 最大トルク:470Nm/1500-2750rpm 駆動方式:4WD トランスミッション:6速AT WLTCモード燃費:11.3km/L 最小回転半径:6.2m タイヤサイズ:265/60R18 乗車定員:5名 メーカー希望小売価格:540万1000円
山本 晋也