パルマGK鈴木彩艶に地元記者らが賛辞「ほぼ平静。日本人の哲学が感じられる」
パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶について、地元メディア『スポルトパルマ』の8日のYouTube配信「パルマトーク」で地元記者らが見解を示した。 昨夏にパルマに加入するとレギュラーに定着して活躍を続ける鈴木。22歳の日本代表守護神は、5日のトリノ戦(0-0)において、スーパーセーブを披露して敵地でのポイント獲得に貢献するなど注目を浴びたが、地元メディアのライブ配信でも話題となった。 パルマOBでアシスタントコーチを務めた経験も持つチェーザレ・ボーヴォ氏は、敵地でのクリーンシートについて問われると「彼は特に前半、本当に重要なセーブを見せてくれた。パルマにとって引き分けはポジティブな結果になった」と称賛した。 『スポルトパルマ』のレオナルド・ガベッリ記者は、「鈴木はトリノ戦において、技術面だけでなく、メンタル面でも素晴らしい試合だった。この若者からは日本人の哲学が感じられる。ほぼ平静を保っている。今後、ミスを犯すこともあるだろうけどね」と述べた。 さらに、今後の懸念にも言及し、「鈴木のリスクは、プレーするたびに『彼は最強だ』とか『ダメだ』とか、毎回、こうした風潮に流されてしまうことだ」と指摘する一方、「鈴木は明らかなクオリティを持っている。爆発力がある」と称えた。 またロレンツォ・ファーヴァ記者は、シーズン開幕から鈴木とポジションを競ったGKレアンドロ・チチソラの退団に言及。「予想外の別れだった。昨夏、チチソラとスズキの2人体制でGKを交互に起用するという話があったからね」と指摘した。 するとガベッリ記者は「正式には、2人体制は存在しなかった」と主張。「夏の間のいくつかの記者会見を除けば、チチソラの出番がないことは理解できた」と語り、秋以降は、日本代表GKが正GKの座に定着していた点を振り返った。