ペットの無病息災祈る 熊本県山鹿市・若宮神社でガランザサ祭り
家畜やペットの無病息災を祈る「ガランザサ祭り」が6日、山鹿市熊入町の若宮神社であり、愛犬や愛猫を連れた参拝者が1年間の無事を願った。 祭りは約400年前、治水工事で山鹿を訪れた加藤清正の愛馬が病気になり、境内のササを食べさせたところ元気になったという故事にちなむ。 山科能紀宮司(55)によると、かつては農耕用の牛馬を連れた参拝者でにぎわったが、機械化とともに減少。近年はペットが主流で、トラクターなど農機の安全祈願もあるという。 この日も早朝から飼い主らが次々と訪れ、ササを輪の形に編んだお守りを買い求めていた。熊本市の男性(45)は、特注のはかまに身を包んだメスの愛猫「あずき」と参拝。「今年もお互いに元気で、いろんな所に一緒に出かけたい」と笑顔で話した。(本田清悟)