「真似する」川崎フロンターレ、高井幸大はスペインに大きな刺激を受けた。「『上手だな』と思いながら…」【コラム】
⚫️自分のさらなる成長のために「ちょっと真似してみようかな」
檄ともいえる指揮官の言葉を伝え聞いた高井は、ビッグゲームへの強さに対して「自分ではあまり思わないですけど、けっこうそう言われるので、弱くはないんじゃないかなと思う」と苦笑しながら、17日の横浜F・マリノス戦を含めて、今後の戦いへ向けた抱負をパリ五輪と絡めてこう語っている。 「いろいろなことを自分の肌で感じられた大会だったし、守備でも攻撃でも質の高い相手と対戦したなかで、本当にいろいろなことを勉強できた。ちょっと相手のプレーを真似するとか、さらに自分が成長していくために、いろいろなことを意識して行動していきたい。どの選手のプレーというのは別にないですけど、瞬間的に何かいいプレーがあったら、ちょっと真似してみようかな、と」 高井がフランスにいた7月20日の柏戦で、川崎は7試合ぶりの白星をもぎ取った。そして、帰国後にベンチ外から見守った神戸戦では、6度目の挑戦でようやく今シーズン初の連勝をマークしている。 「特に変わった部分はなかったけど、チームは連勝していたので、雰囲気としては前向きな練習が多かったし、やはり勝つのは大事だなと思いました。今日も不安なく、いいイメージで試合に入れました」 帰国後に合流した川崎の雰囲気を振り返りながら、高井はチームのムードにも背中を押されたと感謝した。大島や三浦らが続々と怪我から復帰し、山田が新たなエースを拝命して3連勝をマークした川崎の勢いを、貪欲に成長を求めるモチベーションという手土産とともに、パリ五輪から復帰した高井がさらに加速させていく。 (取材・文:藤江直人)
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