テレビのリモコンに「U-NEXT」がある理由は? GYAO!やライブドアと絡む歴史
国内のVODの「伸び悩み」の歴史とU-NEXTの現在
いまでこそVODは日本でも多くの人に利用されていますが、日本で最初に始まったSVOD(サブスクリプション型ビデオ・オン・デマンド)サービスは、「Hulu」。日本では2011年にサービス提供が開始されました。 しかし、日本ではなかなか利用者を増やすことができず、2014年に日本テレビに買収され、弾みに。利用者を延ばしていきましたが、それでも伸び悩みは続き、ディズニープラスとのセットプランの提供を行うなど、打開策を模索しているようにも見えます。 さらにドコモが2011年にスタートした「dビデオ」は、当初エイベックスがドコモの協業サービスである「BeeTV」のコンテンツも視聴できるのが売りでしたが、その後ドコモの映像配信はdTVやLeminoへと移り変わっていきます。 一方、こうした厳しい市場環境の中でも、U-NEXTは成人向けコンテンツや格闘技の中継、サッカー・プレミアリーグの配信開始などラインナップの独自性を強めています。 また通信業界と放送業界の相互参入が進展する中で、U-NEXTはParaviの統合によって放送業界との繋がりも一層含めています。00年代に夢見られた「通信と放送の融合」を高いレベルで実現している国内サービスの雄として、U-NEXTの今後にも目が離せません。
オトナライフ