【中山便り】45年ぶりだった中山金杯18頭立て!今年「Cコース使用の皐月賞」は何頭立てに?
言ってみたかった「金杯で乾杯!」。今年は自分の本命馬が上位進出とはいかず…。無念の不的中でした。25年はマイナスからのスタートです。 今年の中山金杯、違和感を覚えたファンもいるのではないのでしょうか。「フルゲート18頭」-。実は80年以来、45年ぶりの18頭立てでした。近年のフルゲートは17頭で固定されていたのですが、今年は1頭増えたのです。 これには芝の使用コースが絡んでいます。例年の1回中山では全日でCコースが使用(Aコースから6メートル外側に内策を設置)されていましたが、今年は5、6日の開催2日間に限ってCコースより3メートル内側に仮柵が設置されたBコース使用となっています。使用コースの変更によって1頭分のスペースが増えることで、「フルゲート18頭の中山金杯」が発生しました。 これらの変更は芝の生育状況を考慮したものです。JRAによると、大きな理由となったのが皐月賞での使用コースです。99年以降(11年は東京開催)はBコース使用で固定されていた牡馬クラシック1冠目が、今年よりCコース使用になることがすでに発表されています。 2、3回開催で使用するA、Bコースを保護する目的で1回中山は全日Cコース使用が慣例となっていましたが、今年は3回開催最終週はCコースで実施されます。1回中山が9日間開催で長いこともあり、芝の傷みが偏らぬよう、この時期にBコース使用を1週挟んで使用日数の均一化が図られました。 では、「Cコース使用となる皐月賞は17頭立て?」というと、そうではなく“18頭立てが継続”されます。こちらはJRAと日本騎手クラブの間で安全面などが話し合われ、双方合意で決まったと聞きます。芝も、生き物。管理する方々の努力が芝使用のカレンダーに反映されています。【松田直樹】