フィギュア山本草太選手、GPカナダ大会連覇へ挑む “先輩”の引退、オリンピック見据えた大技
グランプリシリーズカナダ大会で連覇を目指す、山本草太選手。目標に見据えるオリンピックに向け、大技に挑戦しています。 イタリア・ミラノ。 1年4か月後にオリンピックが開催される、この地にいたのは――。 「修学旅行みたい。修学旅行inミラノ」(中京大学 山本草太選手) 愛知を拠点に活動する山本草太選手(24)。 日本代表合宿の合間に、建設中の選手村を訪れていました。 「完成した選手村に戻ってきたい思いが、すごく強く芽生えた。今シーズンも頑張ります。まずは今シーズンが大事なので」 おととしのグランプリファイナルで、銀メダルを獲得。 さらに去年はグランプリシリーズ初優勝を果たすなど、地元期待のオリンピック代表候補です。
5月にあった特別な出来事
今年5月、山本選手にとって特別な出来事がありました。 「一緒にスケート界を戦ってきた仲間だったので、率直に少し寂しい気持ち」 背中を追い続けてきた、2歳上の宇野昌磨さんが現役引退を発表。 愛知のリンクで一緒に練習をしてきた先輩です。 「ジュニアの頃から、シニアの舞台でも、練習や試合で一緒になる機会が多く、昌磨くんからたくさんのことを学び、刺激をもらいながら、僕も競技を続けることができた。これからは僕たちみんなで、昌磨くんのような存在になれるように頑張っていけたら」
自身の今を体現するプログラム
フィギュア界ではベテランともいえる、24歳。 今シーズンのフリーに選んだのは、自身の今を体現するプログラムです。 「後半の曲名が『ザ・ドリーム・オブ・フライト』という曲。夢に向かって突っ走っていけるようなプログラム」 若い世代の世界一にも輝き、将来を有望視されていた山本選手。 しかし今から8年前、右足首を骨折し、3度の手術を経験します。 1年半後の復帰戦では、1回転ジャンプを飛ぶのがやっと。 それでも、決して諦めず夢を追い続けてきました。