【防災の日】教員が対象の防災訓練!?学校で大地震が発生…「防災を大切な人の命を守るきっかけに」
“教員対象”の「防災訓練」を行う意味とは…
監修を行った大木聖子准教授に、教員を対象とした防災訓練を行うことの意味を聞いてみました。 大木准教授: 「安全教育」「防災教育」というと、”先生が子供たちに防災教育をする“というイメージを抱いてしまいます。 しかし一般的には、労働者・大人に行う教育を「安全教育」と呼んでいるんです。 そう考えると、先生方に防災について教育を行う機会が日本の学校はあまりに少ない…。 まず一つは、先生方が子供に教える前に自分が防災について分かるようになるということが必要です。 それからもう一つは、防災を考えることをきっかけに先生方のチームビルディングを行うということです。 これは、普段の学校運営に関わることであり、そして災害時に生きるコミュニケーションとなります。 今回の訓練についての印象は… 大木准教授: 常盤台小学校では、昨年も教員対象の訓練をさせていただき、先生方にとって今回はリベンジマッチ。 すると、1年の間に先生方が大きく成長されていました。 それは、訓練への対処が素晴らしいという先生方のチーム力ももちろんですが、何より今回は防災のことを話したい話したいという姿勢が見られました。 このように、防災をきっかけにして、先生方が自分の言葉を年代や立場に関わらず紡ぎ出している、その様子が昨年から圧倒的に増えたなというふうに感じました。
“防災に対する心構え” 私たちに必要なことは…?
地震が頻発し、防災についての関心が高まる中、必要な心構えについて聞いてみました。 大木准教授: 先生方に限らず、私たちも何かの組織の一員です。例えば会社に勤めている方は、会社でもし被災したら家族とどうしようかということを考えます。 学校現場に限らず、全ての人に同じことが起こり得る。 職場で地震が起きると家族と会えなくなるということを、もう一度真剣に考えてみていただきたいです。 そうすると、自分はいま子どもに何を伝えるべきなのか、そういったことが現実的に見えてくると思います。 防災をきっかけに、コミュニケーションの量を増やす。 そういうものとして防災を捉えていただきたいです。 私たちは一人きりで生きているわけではありません。 防災は目的にするのではなく、大事な人のことを考えるツールとして使っていただきたい。 それが防災を長続きさせるためのコツだと考えています。 恥ずかしがらずに真面目に防災について話していい日、それが「防災の日」や「防災週間」だと思うので、そういった機会を利用して、ぜひ大事な人や近くの人とコミュニケーションを取っていただきたいなと思います。
めざましmedia編集部