衆院選 県内5つの小選挙区は立憲が議席増 自民は厳しい結果に【長野】
27日に投開票が行われた衆院選は自公政権が過半数を割り込む結果となりました。 県内5つの小選挙区でも立憲民主党が改選前から議席を増やし、自民党にとっては厳しい結果となりました。 長野1区、3つ巴の戦いに勝利したのは立憲民主党の前職篠原孝さん。10万5千票余りを獲得して小選挙区を制しました。 ■立憲・篠原孝氏「皆さんのおかげで8回目の当選。小選挙区では5回目です。ありがとうございます」 支援者を前に決意を新たにしました。 ■立憲・篠原孝氏「私の政治課題は地方の活性化です。こんなに疲弊してきている。根底にある農林産業がきちんとしていないからです。このことを8期目の当選させていただきましたので真剣にやりたいと思っています」 3人が立候補した2区は、立憲民主党・前職の下条みつさんが前回に続き小選挙区での当選を果たしました。 ■立憲・下条みつ氏「頂いた有権者の皆さまのお気持ちを裏切らないようにこれから誠心誠意しっかりと頑張ってやっていく覚悟でございますよろしくお願いします本当にありがとうございました」 野党候補が一本化され与野党の一騎打ちとなった長野3区。前回の衆院選では比例復活当選だった立憲民主党・前職の神津健さん(47)が2万票余りの差をつけ初めて小選挙区で当選しました。 ■立憲・神津健氏「自民党のお金で動く政治をやめさせなければならないという思いの方が非常に多かったのではないかと思っています。もう少し私たちも立憲民主党として国民の支持を頂けるようにさらに頑張っていかなければならないと思っています」 小選挙区で敗れた自民党・前職の井出庸生さん(46)も比例復活で5回目の当選。当選の知らせを受けると安堵の表情を浮かべ支援者の前に立ちました。 ■自民・井出庸生氏「死力を尽くしていただいた皆さんから贈っていただいた議席だと思っておりますので。これまでやってきたこと選挙戦で訴えてきたことを行動に移したいと思います」 逆風の中の厳しい選挙戦を振り返りました。 ■自民・井出庸生氏 「ある程度負けは覚悟していましたので今回はその結果を受け止めてまた一から頑張ろう」 与野党の一騎打ちの長野4区は自民党・前職の後藤茂之さん(68)が8回目の当選です。 喜びもつかの間、次を見据えています。 ■自民・後藤茂之氏「すぐに物価対策そして経済対策の補正予算の作業に早速東京に行って取り掛かりたい」 5区を制したのは自民党・前職の宮下一郎さん(66)。 ■自民・宮下一郎氏「ほっとしているというところが一番大きいかもしれません」 政治資金の不記載問題で比例への重複立候補が認められず、「背水の陣」の選挙戦でした。 ■自民・宮下一郎氏 「それぞれの皆さんに丁寧に説明をしてご納得いただいた」 立憲民主党の新人福田淳太さん(30)は比例復活で初当選を果たしました。 ■立憲・福田淳太氏 「5区の皆さま方、日本の皆さま方の受け皿となる存在にならなければならないと考えております」 今回の選挙では前回戦と比べて小選挙区と比例合わせて自民党が2議席を減らし3議席、立憲民主党が1議席増やし4議席を獲得しました。 一夜明け、双方の県連組織のトップは… ■自民党県連・宮下一郎会長「政治資金規正法の改正もしたが積み残しの課題もありますので、『そこも不十分だ』という認識もあったのかと思う」 ■立憲民主党・杉尾秀哉県連代表 「さらに長野県で立憲民主党の足場がより強くなったということも今回の大きな成果」 投票率は57.21%で、前回を2.56ポイント下回りました。