「諦めそうだった」金沢ポートお揃いの”漆黒”水筒は伝統工芸の技の結集
田谷さん「地域づくりにはスポーツが必要」
“その土地にスポーツチームがないと地方に人が残らない”と田谷さんは言う。 「地元のスポーツチームがあると、人が応援したり、郷土に愛を持てます。みんな熱狂的に応援しますから。地方創生には、観光資源や住みやすい場所を作ることに加えて、スポーツチームの力が必要だと思います」 石川の伝統工芸の象徴として、その技を駆使した水筒を制作した。11月以降すべてのホームマッチで、選手は試合中この水筒で水分補給することを金沢ポートは約束した。 “私自身は卓球をしてこなかった人生ですが”と笑った後で、田谷さんは言った。 「私たちは能登半島の復興に向けて、金沢ポートさんは優勝に向かって、お互い地域のために尽くしましょう」
漆器は育つ
石川県の伝統工芸の技と志で作った、美しい漆器の水筒。脆く見えて、丁寧に使えば長く使えてかつ育っていくという。 手を携えて被災を乗り越えようとするこの地域と、創設2年目の小さな地域密着チーム・金沢ポートの歩みそのものである。
槌谷昭人(ラリーズ メディア事業本部長 兼 金沢ポート取締役)