サトシ（左）とケラモフ（右）、共にフィニッシュ宣言(c)RIZIN FF

　12月31日（火）さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.49』の［第12試合 ライト級タイトルマッチ］で対戦する王者ホベルト・サトシ・ソウザ（ブラジル）と、ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）が試合前インタビューに応じた。 　サトシは「グラウンドで極めたい」としながらも、スタンドでのKOも「ある」とし、ケラモフも「早くフィニッシュを決める」と互いに完全決着を狙う。 【フォト＆動画】サトシがグスタボに”21秒”KOの瞬間！ケラモフも”28秒”の圧巻KO 　元フェザー級王者のケラモフが同時2階級制覇を目指し、ライト級絶対王者の柔術家サトシに挑戦する。 　王者サトシはケラモフの強さについて「1Rが一番危ない、思い切り来るから」とケラモフの前半の爆発力を警戒する。 　試合については「打撃でもグラウンドでも、色々なフィニッシュのイメージがある」とし「今回はグラップリングで極めたい」とのこと。 　 今回、打撃についても「コンビネーションをいつもと違うバリエーションを練習した、自信がある」とし、前戦グスタボを右ミドルからの右フックで葬ったように「スタンドKOももちろんある」とした。 　サトシもケラモフも、共にグラウンド勝負を得意とするが、2人の違いについて「彼はMMAの寝技スタイル。あまりパスせず、ガードの中でパウンドする。私はガードの中でも、チャンスがあればもちろん皆知っているように、三角や十字に行く」とケラモフのMMA的グラウンドは自身の柔術とは違うと言う。 　ゆえに「危険なのはパウンドか、バックからの極めだけ。私はもうちょっとバリエーションがある」と自身のほうが選択肢があると言う。 　この試合に勝利すれば、RIZINでは敵なし状態となる。サトシは「やりたい人は、いない。今回しっかりベルトを守って、その後に将来を考える」とし、以前UFC参戦について語っていたことを聞かれると「ランキングの人と、チャンスがあれば、ちょっと興味がある。トップ選手の選手とやりたい。1番から5番までとやるチャンスあがれば、もっと興味がある」とUFC上位陣と戦えるなら考えたいと言う。 　一方のケラモフは、今回1階級上での戦いとなるが、19年のベラトール等で、ライト級戦の経験を持つ。 　計量前日の今日は「74kg、非常に調子が良い」とし「筋肉量も増やしてきた」とライト級の身体にアジャストしてきたとのこと。 　更に「パワーを強化した、結果は出て来る」と語り、試合については「何かしらチャンスがあれば、当然フィニッシュ、早くフィニッシュを決めたい」と前戦・摩嶋戦と同じ、鮮烈な早期決着を求める。 　サトシについては「71㎏でフィジカルの面でも、スピードの面でも劣っていと思わない。この2つを武器に戦う」とし、以前からサトシと戦うことは「随分前から立ててきた。何も恐れることなく向かえる」と自信を持つ。 　サトシの得意な寝技についても「グラウンドにもつれ込んだとしても、随分練習してきた。サトシ選手にパンチも浴びせることが出来るし、絶対に優位性を保てる」と自身も得意なグラウンドの主導権は渡さない。 　勝利し戴冠した暁には「次の試合はフェザー級のタイトルマッチに行きたい。そしてそこでも勝利し、その後ライト級の防衛戦ももちろん行いたい」と同時二階級王者になると宣言してみせた。