ホワイトハウスを乗っ取るフロリダ、「ダラス化」するアメリカ|週末に読みたい海外メディア記事5本|2024.11.23-11.29
Markus Mainka/shutterstock.com
今週もお疲れ様でした。第1次世界大戦が始まった1914年夏、出征する兵士たちは「クリスマスまでには帰れるさ」と言って汽車に乗ったと伝わります。米国では11月の第4木曜日が感謝祭、この日から始まりクリスマスを経て年明けまで続くホリデーシーズンは、小売り業界の書き入れ時であると同時に、人道や平和にスポットライトが当たる時季でもあります。 米国の指導者たちは外交分野で和平や支援の実現に取り組むとき、このホリデーシーズンを強く意識します。イスラエルとヒズボラの停戦が感謝祭の直前にスタートしたというスケジュールには、仲介をリードした米ジョー・バイデン政権の意向が強く働いていると見るべきでしょう。ウクライナとロシアの停戦協議に向けた取り組みが取り沙汰され、次期ドナルド・トランプ政権が新設するウクライナ侵攻終結担当特使の人事が発表されるといった流れもまた、米国側が感謝祭という日程を意識していることを感じさせます。 第2次トランプ政権の政治や外交についての論考は、急ピッチで進む高官人事がひと段落した後に議論を新たにするでしょう。今回はまず、国際政治理論におけるリアリズムの論客、スティーブン・M・ウォルト氏の“2024年振り返り”から。そして今の米国の姿をよく映す、少し変わった視点からの記事も紹介します。
本文:5,898文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
フォーサイト編集部