勝ち投手となったダルビッシュ（ＡＰ）

◆米大リーグ・地区シリーズ第２戦　ドジャース２―１０パドレス（６日・米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） 　パドレスは、敵地のハプニングも乗り越えて勝利をもぎ取った。６回先頭で、初回に先制弾を打ったタティスが、ド軍先発のフラーティから死球を受けた。このイニング終了後に、三塁手のマチャドと、敵側ベンチのフラーティが激しく口論。「ウチの最高の打者に当ててきた。退場にすべきだ。俺たちは大谷にぶつけようとしていない」とマチャド。一方のフラーティは故意であることを否定した。 　７回の守備では初回に美技を見せた左翼手プロファーが観客からボールを投げ込まれ激怒。その後興奮したファンが缶やペットボトルも投げ込んで試合が約８分間中断した。ド軍のロバーツ監督も「絶対にあってはならないこと」と過熱したファンへの不満を口にした。 　パドレスは８回の攻撃前、マチャドを中心に、メジャーでは珍しい円陣を組んだ。ダルビッシュは「汚い言葉をしゃべっていた」と冗談交じりに明かしたが、８回からの２イニングで４発６得点。１試合６発はＰＳ最多タイ記録となった。 　◆ド軍本拠では２９年前に没収試合　９５年８月１０日、ドジャースタジアムでのカージナルス戦は、旋風を巻き起こしていた野茂英雄が先発した上に、硬球のプレゼントデーで超満員。終盤、ド軍に不利な判定が続きラソーダ監督らが退場になるとファン数人がプレゼント球をグラウンドに投げ込んだ。さらに抗議の間に数千個が投じられ審判団は没収試合を宣告。責任審判は、０６年ＷＢＣの米国対日本戦などで微妙な判定を連発したデービッドソン氏だった。その後、メジャーで没収試合はない。