ダニエル・デュボアに敗北のアンソニー・ジョシュア、キャリア再建に向けた3つの可能性 | ボクシング
アンソニー・ジョシュアはダニエル・デュボアに敗北を喫した。今後キャリアを再び軌道に乗せるため、誰と戦えばよいだろうか。
2度世界王者に輝いたアンソニー・ジョシュアだったが、絶対王者への道はダニエル・デュボアに敗れたことで消え去った。 オレクサンドル・ウシクやタイソン・フューリーとの大一番を目指してIBFヘビー級タイトルを求めていたジョシュアだったが、序盤から何度もダウンを喫し、最終的に第5ラウンドに力尽き、敗北した。 もし勝っていれば、ウシクやフューリーとの対戦はほぼ確実であったが、彼の夢は打ち砕かれた。ウシクとの3度目の対戦はもう望めないだろう。 それでもジョシュアは現役続行を公言している。ここ数年で2度目のキャリア再建を図る中で、まだいくつかの選択肢が残されている。その候補を探ってみた。
ダニエル・デュボア
最も明白な候補はデュボアだ。デュボアは下馬評の低かったジョシュア戦で大番狂わせを演じ、IBFヘビー級チャンピオンを防衛した。 再戦条項が契約に含まれているため、ジョシュアは英国の同胞であるデュボアに再挑戦し、返り咲きのチャンスを得ることができる。 エディー・ハーン氏は再戦がジョシュアにとって次の選択肢であると考えているようだが、デュボアが望む試合なのかは疑問が残る。 今や正真正銘の世界チャンピオンとなったデュボアにとって、次の目標は12月に行われるウシク-フューリー戦の勝者とのアンディスピューテッド王者決定戦だろう。
デオンテイ・ワイルダー
4年前までは世界でトップ5のヘビー級選手の一人とされていたデオンテイ・ワイルダーだが、タイソン・フューリーとの2度目の対戦で初めて敗北したことにより、その評価は大きく低下した。 第3戦で敗北を重ねたことでワイルダーの誇りは傷つき、その後のジョセフ・パーカーや張志磊への敗北も重なったことで、もう世界タイトルへの望みは潰えたようだ。 しかし、ジョシュアとの対戦は両者にとって大きな魅力となる可能性がある。ワイルダーは今やジョシュア、ウシク、フューリーらと同列の評価を受けていないが、まだ見せ場を作る余地があるかもしれない。 一方、ジョシュアにとっては、時代の主要なヘビー級選手の一人に勝利することが、彼のキャリア再建のための強烈なメッセージとなる。
タイソン・フューリー
スーパーバウトであり、長年待ち望まれてきた夢の一戦だ。過去10年間、フューリーとジョシュアはウシクとともにヘビー級ボクシングの顔であった。 プロモーターたちは、ジョシュアがデュボアに勝利することで、ついにフューリーとの絶対王者戦が実現し、ライバル関係に決着がつくと期待していた。 その期待は外れてしまったが、両者の対戦にはまだ可能性がある。ウシクがフューリーに再び勝利し無敗を維持すれば、すぐに両者の第3戦が行われるということはないだろう。 フューリーにとって、ジョシュアはまだ戦う価値のある存在だ。もし両者が条件に合意すれば、この試合は一大スペクタクルとなるだろう。
Andrew Steel