22日までに南海上で台風10号発生へ 北陸へは26日以降影響か 23日はフェーン
本州の南の海上に熱帯低気圧があって、明日22日(木)には台風10号となる見込みです。その後、日本の南の海上を北上し、26日(月)以降、北陸地方へ影響するおそれがあります。最新の情報に注意して下さい。また、23日(金)は元台風9号の低気圧や前線に向かって南寄りの風が吹き、フェーン現象となるおそれがあります。農作物や家畜の管理、熱中症に十分に注意して下さい。
南の海上の熱帯低気圧が発達 22日(木)には台風10号発生へ
今日21日(水)15時現在、マリアナ諸島付近にある熱帯低気圧が、明日22日(木)には台風に発達する見込みです。台風となれば「台風10号」となります。 この先、日本の南海上を発達しながら北上し、24日(土)には暴風域を伴いながら、小笠原近海を北上し、26日(月)には日本の南を北上する見込みです。 現段階では、26日の予報円が非常に大きくなっています。これは、台風の進路の予想の幅が大きいことを示しています。また、日本の気象モデル(=GSM)は、明瞭な台風の発生を予想していません。一方、海外の気象モデルを中心に26日以降、日本付近にかなり近づく予想のものが多くなっており、北陸地方にも直接または間接的な影響が出る可能性があります。
北陸には26日(月)以降、影響か 前線の活動活発化のおそれも
図は、ヨーロッパのモデルの予想となっています。24日(土)以降、日本海から北陸付近を南西-北東方向へ延びる帯状の降水域が見られますが、これは、秋雨前線と見られます。26日(月)以降、熱帯擾乱周辺の発達した雨雲が本州付近に流れ込むでしょう。さらに、熱帯由来の暖かく湿った空気が日本海に停滞する前線に向かって流れ込むため、前線の活動が活発化するおそれがあります。 熱帯擾乱の進路にはまだ幅がありますが、北陸地方でも、熱帯擾乱の間接的影響として、前線による大雨のおそれもあります。また、熱帯擾乱が北陸の近くを通った場合は更に雨量が多くなるおそれがあります。このため、最新の台風情報を確認するようにして下さい。
23日(金)はフェーン現象か 広く猛暑日の予想
台風9号は昨日20日(火)21時に黄海で熱帯低気圧に変わり、朝鮮半島付近を北上しています。このあと、明日22日(木)朝9時には日本海で温帯低気圧に変わり、沿海州方面から北海道の北へ進むでしょう。また、23日(金)には低気圧から南に寒冷前線が延びてくる見込みです。 北陸地方は、この低気圧や前線に向かって南寄りの風が吹きやすくなるでしょう。22日には福井など一部で、23日には広い範囲でフェーン現象となるおそれがあります。24日(土)も午前中を中心にフェーン現象が残る所があるでしょう。