子育てを地域で支え合う、「かつて自分が助けられたように」 八戸の中心街に活気、次世代も力に【地域再生大賞・受賞団体の今】
在宅就労支援として、母親たちによる手作りフェルト作品のおもちゃなどを売る取り組みを長く続けている。平間さんは「問題を抱え、支援が必要なお母さんほど社会との関わりが少なく、切り離されている。つながりをつくっていきたい」と強調する。 ▽希望のツリー 新型コロナウイルス禍で「プレゼントの木」を始めた。クリスマスプレゼントをもらえない子どもが、欲しいものを書いた飾り物をツリーに付けて、それを見て贈りたいと思った人をつないでいる。 始めは贈り主が現れるか心配だったが、実際には多くの支援が集まる。「世の中捨てたものではない。不登校や虐待などいろんな問題があるが、子どもたちの周りには、助けてくれる人はいっぱいいるのではないか。まだまだつながれる」。平間さんは希望を感じている。 × × 47の地方紙とNHK、共同通信が各地の地域づくりを応援する「地域再生大賞」は2024年度に第15回の節目を迎えた。はちのへ未来ネットは22年度の優秀賞に輝いた。