ボクシング 前WBOAPライト級王者の保田克也、現役引退を発表 「最高のボクシング人生になりました」 11月に宇津木秀とダウン応酬の大激戦
プロボクシングの前WBOアジア・パシフィック(AP)ライト級王者の保田克也(32)=大橋=が31日、自身のSNSで現役引退を発表した。11月21日に東京・後楽園ホールで、東洋太平洋王者だった宇津木秀(30)=ワタナベ=と東洋太平洋、WBOAP同級王座統一戦を闘い、計5度のダウン応酬の大激戦の末に6回TKO負け。王座統一に失敗し、王座から陥落したのが最後の試合となった。 保田はインスタグラムで「私事ではありますが前回の試合をもって引退する事に決めました。7年前プロになって必死に練習してきました。目標は達成出来ませんでしたが皆様に応援して頂けたお陰で最高のボクシング人生になりました。今後も一生懸命生きていきますので変わらず応援して頂けたら嬉しいです。沢山の応援、ありがとうございました」などと報告した。 茨城・水戸短大付(現水戸啓明)高、中大で活躍し、中大では主将を務めた。2013年度国体成年の部ライトウエルター級優勝などアマチュアで76戦64勝(30RSC)12敗の実績を残し、17年7月にB級(6回戦まで)プロテストに合格。同8月に大橋ジムから6回戦デビューした。ノンタイトル戦を8連勝したが、22年2月に仲里周磨(オキナワ)に0-2の8回判定負け。昨年6月に初のタイトル戦でWBOAPライト級王座を獲得した。3度防衛し、宇津木との統一戦に臨んだ。 宇津木とはアマチュア時代の13年10月に国体の準々決勝で対戦し、保田が判定勝ち。保田は宇津木に「強くなったね」と声をかけ、進退を保留していた。元々は技巧派のサウスポーだったが、22年11月から12年ロンドン五輪ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(37)とコンビを組み、力強さが増すなど著しい成長を見せていた。 プロ戦績は保田が16戦14勝(9KO)2敗、宇津木が16戦15勝(13KO)1敗。