【医師が解説】カカオ“何%”のチョコレートが健康に良い? 1日に食べて良い量は?
「チョコレートが健康に良い」と言われる理由のひとつが、カカオの含有率です。では、どの程度のカカオ含有率のチョコレートが健康に良いのでしょうか? 医師に、チョコレートのカカオ含有率と健康効果の関係について話を聞きました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
高カカオ含有率のチョコレート
編集部: 最近では、カカオ○%のチョコレートといった、カカオの配合量を記載してあるものを見かけますが、カカオ何%チョコレートであれば健康に良いと言えますか? 春日先生: 健康に良いカカオの含有量は明確に何%と言えませんが、一般的にはカカオ含有量が高いダークチョコレートが好ましいとされています。 70%以上のカカオを含むチョコレートは、抗酸化物質や食物繊維、ミネラルなどが豊富で、心血管の健康をサポートする可能性があります。特に、カカオにはカカオポリフェノール(抗酸化物質)が多く含まれ、血管拡張や血圧の調整にプラスに作用します。 ただし、摂取量は個人の健康状態によって異なるので注意してください。過度なチョコレート摂取はカロリーや砂糖の摂り過ぎにつながりかねません。 編集部: カカオの含有率が減ることで、どの成分が増えるのですか? 春日先生: カカオの含有率が減ると、通常はチョコレート中の砂糖や乳製品の割合が増加します。 ダークチョコレートはカカオ含有率が高く、砂糖や乳製品の割合が比較的少ないのですが、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートではカカオの代わりに砂糖や乳成分が主成分となります。 砂糖の過剰摂取は健康に悪影響を与える可能性があり、脂肪の過剰摂取もカロリーの増加につながります。したがって、チョコレートを選ぶ際にはカカオ含有率だけでなく、砂糖や脂肪の量にも注意しましょう。 編集部: では、カカオの含有率70%以上のチョコレートを1日あたりどのくらい食べても良いでしょうか? 春日先生: 体への影響に個人差はありますが、おおよそ30~60グラムを超えないように心掛けましょう。おすすめするカカオ含有率のチョコレートであっても、過度な摂取には注意が必要です。 高カカオチョコレートは抗酸化物質や健康に良い成分が豊富ですが、過剰に摂取するとカロリーや食物繊維過多などの健康リスクがあります。 適量の高カカオチョコレートを楽しむことが健康に良い影響を与えるかもしれませんが、食事全体のバリエーションや栄養バランスに留意することも大切ですよ。