口臭を強くしてしまうNG食べ物って?ニンニク以外にも気を付けたい食品とは|管理栄養士が解説
口臭を強める食べ物として、まず思い浮かべるのは「にんにく」という方が多いのではないでしょうか。また、生のねぎも食べた後のニオイが気になり、ランチでうどんをチョイスした際にはねぎのトッピングを控えるという方もいるでしょう。本記事では、お口のエチケットのために気を付けたい食品について紹介します。また口臭対策につながる生活習慣についても解説するため、参考にしてみてください。 〈回答を画像で見る〉口臭を強くしてしまうNG食べ物って? ①ネギ属の野菜 先程代表格として触れたにんにく・ねぎと同じく、にらやらっきょうも口臭を発生させやすい食べ物です。これらの野菜の共通点はネギ属で、元々は無臭のアリインが調理工程によってアリシン、さらにジアリルジスルファイド(二硫化アリル)へと変化することで特有の臭いが生成されます。たとえばにんにくはまるごと調理をすると臭いが出にくいともいわれますが、刻んだりすりおろしたりして使うことが多い食材のため、調理での臭い対策を取りにくいのが難点ともいえるでしょう。 ②脂っこいもの 上記の化学変化によって起きる臭いのほか、自身の体調に影響されるものもあります。脂っこいものや肉を大量に食べた場合、おなかの調子が悪くなってお通じが滞ります。すると、におい物質が口へと上がってしまう要因となります。口臭対策には偏りなくバランスのよい食事を心がけ、よく噛んで胃腸の負担を減らすこともポイントです。 ③スナック菓子 最後に紹介するのはスナック菓子です。スナック菓子のダラダラ食べは口の中で細菌が増えやすいことから、口臭の発生のみならず歯周病にもかかりやすい状態です。おやつを食べる際は時間を決め、ダラダラと食べ続けないように気を付けましょう。間食のあとも歯磨きをおこなうのが理想ですが、外出先など難しい場合は水やお茶などの水分をしっかり摂りましょう。 口臭ケアのための生活習慣 本記事では、口臭を一時的に強くしてしまう食べ物を3つ解説しました。根本的な口臭ケアには生活習慣が最も重要です。睡眠不足などで自律神経が乱れると、唾液の量が減ってしまいます。唾液の減少は口臭につながりやすいため、まずは生活リズムを整えることを心がけましょう。また、お口の中の潤いを保つため、こまめな水分補給をおこなうのもおすすめです。 〈参考文献〉 ・福井県|Q&A ニンニクがくさいのはなぜ? ・厚生労働省|e-ヘルスネット|口臭の治療・予防 ライター/栗城智子(管理栄養士)
栗城智子