大人に代わって「家族介護」7.8% 福島・いわきの子ども…週1日以上、市が調査
福島県いわき市が公表した市子どもの生活実態調査によると、市内の小学5年生と中学2年生の7.8%が週1日以上、「家族の介護をしている」と回答した。市は、大人に代わって日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」が一定数いると分析。「本来守られるべき子どもの権利が侵害されている可能性がある」(こども家庭課)とみて、家族や子どもへの支援を展開する考えだ。 生活実態調査は、地域の子どもや子育て支援の課題の把握などを目的に5年に1回実施されている。今回は、初めてヤングケアラーの実態調査にも乗り出した。普段の活動頻度を尋ねた質問の中で、「家族の介護」を設問に盛り込み、小学5年生の11.3%、中学2年生の4.6%が家族の介護と回答した。 ヤングケアラーという言葉の認知度も調べた結果、「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」「聞いたことはない」の合計は63.4%で、小学5年生に限ると81.7%に上った。 調査は小学5年生1519人と中学2年生1532人を対象に実施。回収率は小学5年生が62.7%、中学2年生は65.3%だった。
福島民友新聞