約14億円の負債総額 震災で被災「ミノリフーズ」が事業停止で破産へ〈宮城・石巻市〉
宮城県石巻市に本社を置き水産物の加工や販売を行っていたミノリフーズが事業を停止し、破産に向けた準備に入っていることが分かった。 民間の信用調査会社・東京商工リサーチによると、ミノリフーズは2003年に創業し、魚を3枚などにおろした状態の「冷凍フィレ」を中心に、水産加工品を全国の水産市場などに販売していた。 しかし2011年2月、石巻市に建設した工場が翌月の東日本大震災で被災。 その後再び新工場を建設し、売り上げも伸びていたが、新工場建設の負債を解消するには至らず、加えて仕入原価や光熱費などの物価高の影響も受けて債務超過に陥っていた。 2024年10月頃には40人ほどいた従業員を解雇して休業に入っていたが、23日までにこれ以上の事業継続は困難と判断したという。 負債総額は4月末時点で約14億円で、2024年4月以降では宮城県内で最高額になる見通し。