今季一番の冷え込み&週末大雪どこで?
13日は各地で今シーズン一番の冷え込みになりました。週末さらに気温が下がり、大雪の場所もあるそうです。 【画像】教室に扇風機? 他では見られない“寒さ対策”する小学校
■全国各地で今年一番の冷え込み
夜も明けきらない午前5時。雪が舞い散る町を、すでに除雪する人々が動き始めています。夜が明け、朝日が町を照らします。 北海道の朱鞠内湖。夏は新緑、秋は木々が赤く染まりゆく、四季がうつろう日本最大級の人造湖。 冬は凍った湖面にしんしんと雪が降り積もり、湖畔は静寂の世界に包まれます。 列島は、今季一の寒さに包まれます。 視界もままならないほどの雪に見舞われた北海道岩見沢。積雪は平年の2.5倍となる80センチ越え。歩道には、背丈を超える雪が積もります。 信号待ちの車にも、容赦なく雪が積もります。 北海道礼文町、朝パラパラと降っていた雪。一時間ほどで視界を遮るほどになりました。 撮影者 「どこがコースか分からない。降りすぎ」 夕張でも、除雪が追い付かないほどの雪。平年の2.5倍となる80センチを超える積雪となっています。 撮影者 「(きのう)車が走れるくらいまできれいに除雪したが、太ももくらいまで雪が戻った。本当は青い車が埋まっているが分からない…」 雪だけではなく、寒さもこたえます。北海道陸別町では、今シーズン全国で初めてマイナス17℃を下回りました。川は凍り、樹氷が朝日に照らされています。 銀河の森天文台 津田浩之館長 「結構寒くて、冬が来たなという感覚。体が慣れると、これくらいの気温はたいしたことないが、シーズン初めなのでちょっときつかった」
■気温氷点下のなか…教室にはなぜか扇風機
北国の人々は知恵を凝らし、寒さをしのぎます。 気温マイナス10℃に迫る北海道幌加内町。積雪は1メートルを超え、今季一番となっています。 幌加内町立朱鞠内小学校 工藤真校長 「子どもたちは、外遊びが大好き。雪が降ったらウキウキ、ワクワク」 朱鞠内地区に唯一ある小学校。全校児童は3人。北国とはいえ、雪は子どもの心を弾ませます。 気温氷点下のなか、教室にはなぜか扇風機があります。 工藤校長 「扇風機で空気を対流させて、暖かい空気を教室全体に広げる働きをさせている」 1978年には、独自の観測でマイナス40℃を記録したと言われる町。他では見られない“寒さ対策”が施されています。 工藤校長 「本当に廊下も凍えるほど寒くなる。学校全体を暖めるようにしている」 教室だけではなく廊下にも。体育館にも暖房が完備されています。 工藤校長 「用務員さんも早く来て、7時くらいから(暖房を)つけている。子どもの活動に影響が出てしまうので。そのくらいしておかないと、ちょっと大変」 積雪量が多く、ガラスが割れるため、窓には板がつけられています。 工藤校長 「落ちてきた雪で窓が割れてしまうので、窓ガラスが割れないように防止のために板を張っている」 ただ、寒さより切実な問題もあります。 林業が盛んだった朱鞠内地区。戦後、多い時には240人が通っていた小学校。林業の衰退とともに、過疎化に抗うことはできず、現在通う児童は、5年生1人と6年生2人の計3人。大正からの歴史を持つ小学校も来年には休校。状況によっては廃校も検討され、今年最後の冬になるかもしれません。 工藤校長 「ここ朱鞠内にとっては、雪は本当に良い地域教材になっている」