<ここに注目>待望の東海大対決 相模の防御をこじ開けたい甲府 選抜高校野球
東海大相模・大塚瑠晏主将の話
(対戦相手の東海大甲府には)関東大会で負けているので、絶対にリベンジしたい。チームは仕上がってきた。目標は日本一。相模の野球である「アグレッシブ・ベースボール」で日本一をとりたい。
全国制覇は4回 春夏通算22回の甲子園出場
東海大相模(神奈川) 1963年に開校した私立校で、「望星学塾」を礎とする東海大学付属高校の一つ。部活動が盛んで柔道やラグビーなど、全国レベルで活躍する運動部も多い。学校創立と同時に創部された野球部は、春夏通算で22回の甲子園出場を誇り、2011年春や15年夏など全国制覇は4回を数える。多数のプロ選手も輩出しており、OBに菅野智之(巨人)や小笠原慎之介(中日)らがいる。
「流れ引き寄せ、後押ししたい」応援団長の村上胡桃さん
野球部の出場が決まり、応援の機会を得ることができました。感謝しています。出場する予定だった2020年の前回大会は中止になってしまったので、先輩方の思いも背負って応援したいです。 現地での応援は声が出せないなどの制限が設けられました。どのようにしたらスタンドの一体感が出せるか。現在、日々試行錯誤しています。 普段から野球部のグラウンド前で練習しているため、努力を続ける野球部員の姿をずっと見てきました。自分ももっと頑張ろうと刺激をもらっています。 甲子園では野球部を後押しできるような、流れを引き寄せられる応援をしたいです。野球部の皆さんの日ごろの成果が出るように精いっぱい頑張ります。
東海大甲府 抜群の制球力誇るエース若山、打線のカギは猪ノ口
5年ぶりとなる東海大甲府のセンバツ切符獲得に貢献したのが、エース左腕・若山恵斗(3年)だ。村中秀人監督は「何よりも制球力がいい」と信頼を寄せる。2020年秋の公式戦での与四死球率1.20は出場主戦投手でトップの制球力だ。 秋の公式戦で防御率2.00をマークした若山は、関東大会準々決勝では東海大相模の強打線を5安打1失点に封じた。ストレートは最速139キロだが、左腕特有の右打者の内角を突く球は威力十分。変化球は決め球のスライダーのほか、チェンジアップや80キロ台のカーブも織り交ぜる。 打線のキーマンは猪ノ口絢太(2年)だ。20年秋の公式戦では打率4割6分9厘、1本塁打でチームトップの13打点をマーク。50メートル6秒0の快足もある。 春夏通算で5度の4強入りを果たしているが、決勝まで進んだことはない。村中監督は「一戦必勝だが、目標は優勝。波に乗ればいける。潜在能力は十分にある」と頂点を見据える。【高橋秀明】